日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS18] 海洋物理学一般

2025年5月26日(月) 10:45 〜 12:15 201B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:土井 威志(JAMSTEC)、岡 顕(東京大学大気海洋研究所)、座長:土井 威志(JAMSTEC)、岡 顕(東京大学大気海洋研究所)

11:30 〜 11:45

[AOS18-04] 地震微動長期観測による日本周辺の最悪クラス台風高波の同定

*志村 智也1山田 真澄1森 信人1宮下 卓也1 (1.京都大学)

キーワード:波浪、地震微動、台風

台風による極端な風は高波を引き起こし,沖合施設や沿岸コミュニティに甚大な被害をもたらす.災害軽減には,最悪級の高波の正確な予測と予報が必要である.さらに,波浪の発達は台風からの運動量損失の実体であり,台風の強度を決定する.しかし,台風高波の発達の物理過程は解明されておらず,極端な台風時の外洋での観測数は極端に不足している.したがって,最悪級の高波を物理的及び統計的に評価することは困難である.しかし,波浪は地震微動を励起する.ここでは,地震観測ネットワークにより観測された長期の微動を利用して,日本周辺で発生した過去最悪級の台風高波イベントを特定する.8~10秒周期の微動エネルギーを利用し,2013年の台風Wipha,2017年の台風Lan,2019年の台風Hagibisが過去20年間で最悪級のイベントであったことを特定した.地震微動観測が波浪発達と伝播に関する豊富な情報を含んでおり,波浪物理のより良い理解と最悪級イベントの正確な予測につながることを示す.