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[BCG06-14] ジュラ紀トアルシアン海洋無酸素イベントにおける超大洋パンサラッサ遠洋域の生物生産と酸化還元度変動
キーワード:ジュラ紀、放散虫、無酸素、還元
温暖化に伴って、熱帯域の生物生産が増加して、中層水および深層水の貧酸素化が起きている。一方、温暖化が進み過ぎると高温により生産性に閾値があり、熱帯域の生物多様性も下がると推測されているが、そのティッピングポイントは明らかでない。本研究ではToarcian hyperthermal event (183 Ma)における遠洋酸化還元度と生物源シリカフラックス、有機炭素同位体層序の関係から急激な温暖化に伴う海洋生態系の応答を検討した。その結果、生物源シリカの増加に伴い底層水が貧酸素化する時期と逆に豊酸素化する時期が確認された。後者は細粒木苺状黄鉄鉱の幾何平均粒径が5μm以下で強還元水塊が遠洋域まで到達したと考えられ、この強還元水塊の発達が放散虫の生産を抑制した可能性がある。この強還元水塊の発達はテチス海低緯度水温が30度に達する温暖期に対応するため、ティッピングポイントのさらなる制約が求められる。