17:15 〜 19:15
[HCG21-P12] UAV撮影を利用した和歌山県古座川町滝の拝におけるポットホールと広域節理
キーワード:ポットホール、節理、構造規制、滝の拝、UAV
和歌山県の天然記念物に指定されている和歌山県古座川町小川にある「滝の拝」は古座川出合いから16km上流に位置し,岩盤テラスには延長200mにわたって大小多数のポットホールが密集して発達している.滝の拝の基盤は中期中新世の熊野層群からなり,層厚0.1~2mの成層した砂岩と砂岩シルト岩の互層から構成され,NNW走向で12°北東傾斜し,部分的に熱水変質を受け岩石は灰色から白色を呈している.
2024年3月に実施した現地調査とUAV撮影に基づいてポットホールと節理の地形的特徴を観察・記載し,その地質構造との関係について考察した.ドローン撮影にはDJI社製DJI Air 2Sを利用し,飛行高度約80mの全景写真および飛行高度約20mで40m四方の範囲を連続的に撮影した写真を使用し,SfM解析にて3D画像モデルとオルソ画像モデルを作成した.
岩盤テラスの広域節理は,直交する2方向に数10㎝から数m間隔に発達している.この走向は湾曲する河道の方向に符合するように変化する.また,岩盤テラスのポットホールは,伊藤(1979)の分類による溝穴型とスプーン型の両ポットホールが平行配列をなして広がっている.溝穴型はプラッキングによるスプーン型の累積により形成された産状を呈し,溝穴型は河道方向の広域節理を密接に伴い,その伸長方向は同節理の走向に平行している.これらのことは,洪水流によるプラッキングで溝穴型のポットホール群が節理の走向に沿って形成され,その微地形が節理による河道方向の構造規制を導いたことを示唆する.今後,節理が湾曲する河道に沿ってその方位を変化させている原因,および河道全般への適用性について検討を進める必要がある.
2024年3月に実施した現地調査とUAV撮影に基づいてポットホールと節理の地形的特徴を観察・記載し,その地質構造との関係について考察した.ドローン撮影にはDJI社製DJI Air 2Sを利用し,飛行高度約80mの全景写真および飛行高度約20mで40m四方の範囲を連続的に撮影した写真を使用し,SfM解析にて3D画像モデルとオルソ画像モデルを作成した.
岩盤テラスの広域節理は,直交する2方向に数10㎝から数m間隔に発達している.この走向は湾曲する河道の方向に符合するように変化する.また,岩盤テラスのポットホールは,伊藤(1979)の分類による溝穴型とスプーン型の両ポットホールが平行配列をなして広がっている.溝穴型はプラッキングによるスプーン型の累積により形成された産状を呈し,溝穴型は河道方向の広域節理を密接に伴い,その伸長方向は同節理の走向に平行している.これらのことは,洪水流によるプラッキングで溝穴型のポットホール群が節理の走向に沿って形成され,その微地形が節理による河道方向の構造規制を導いたことを示唆する.今後,節理が湾曲する河道に沿ってその方位を変化させている原因,および河道全般への適用性について検討を進める必要がある.