日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG22] CTBT国際監視制度が拓く地球科学:現状、運用、科学的応用

2025年5月27日(火) 09:00 〜 10:30 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:Metz Dirk(CTBTO)、遠藤 暁(広島大学 大学院先進理工系科学研究科)、松本 浩幸(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、乙津 孝之(一般財団法人 日本気象協会)、座長:古野 朗子(日本原子力研究開発機構)、松本 浩幸(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

09:15 〜 09:30

[HCG22-02] ISCNにおけるCTBT国際検証体制の支援について

*堀 雅人1、冨田 豊1、古野 朗子1 (1.国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構)

キーワード:核兵器のない世界、CTBT国際検証体制、放射性核種観測、核実験

核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)は、2010年の核セキュリティサミットにおける日本のナショナル・ステートメントに基づいて、日本原子力研究開発機構(JAEA)内に設立された。 ISCNのミッションは、「核兵器と核テロのない世界」に貢献し、人類社会の福祉と繁栄に貢献すること。ISCNは、原子力研究機関の強みを生かし、核兵器のない世界、核テロのない世界の実現に向けて不可欠な、研究開発、人材育成支援、包括的核実験禁止条約 (CTBT)国際検証体制の支援、政策研究、理解増進活動に包括的に取り組んでいる。
CTBT国際検証体制の支援に関し、ISCNは、条約に定められた沖縄と高崎の放射性核種監視観測所及び東海の公認実験施設及び核実験監視のための国内データセンターの運用を実施している。核実験検知能力を高めるために、CTBT機関とともに放射性希ガスのバックグラウンド挙動を調査する共同観測プロジェクトとして、青森県むつ市、北海道幌延町に移動型の希ガス観測装置を設置して測定を実施。
これまで、2013年の北朝鮮による3回目の核実験に由来するXeを検知すること共に、バックトラッキングを実施し放出源を特定している。
加えて、2011年の福島第1原子力発電所の事故の際には、放出されたXeを、事故前のレベルに戻る3か月にわたりモニタリング・解析を行った。CTBTの希ガス観測システムは、核実験の検証に加え、原子力発電所のモニタリングにも適用できるポテンシャルがあることを示している。