09:45 〜 10:00
[HCG22-04] 朝鮮半島北東部で観測されている小規模地震の分布とIMSによる検知状況
キーワード:包括的核実験禁止条約、北朝鮮、地震、核実験、国際監視制度
2006~2017年にかけて,朝鮮半島北東部で地下核実験とされる大規模な爆発事象による地震が6回観測され,6回目の2017年9月3日の事象では実体波マグニチュード(mb)が6.1となるそれまでで最大規模の地震が観測された.この事象ではその約8分後にほぼ同じ場所で地震が検知され,いくつかの研究ではその地震波の解析から現時点では大規模な爆発で生じた空洞が崩落したものと推定されている.そして,その20日後の9月23日以降,爆発事象が観測された核実験場とされる地域の周辺を震源とする,最大でマグニチュード3程度の小規模な地震が韓国気象庁(KMA:Korea Meteorological Administration)の地震観測網で散発的に検知された.
KMAではその地震観測網が朝鮮半島で検知した震源情報を公開しており,その情報によると2017年の核実験とされる事象から7年以上経過した現在でも,核実験場の周辺で微小な地震が検知され続けている(https://www.weather.go.kr/w/eqk-vol/recent-eqk.do).また,CTBT(Comprehensive Nuclear-Test-Ban Treaty)の国際観測網(IMS:International Monitoring System)でもKMAが検知した地震群の一部が検知されている.
これらの地震は,過去に行われた直近の地震観測点による観測波形の解析から,2017年の爆発事象およびその約8分後に発生した地震とは震源のメカニズムが異なり,断層運動で生じた地震であると推測されている.IMSが1kt以上の地下核実験(実体波マグニチュード4程度以上の地震に相当)の検知を想定して設計されているのに対して,これらの地震は規模が非常に小さいため,IMSの地震観測点では直近のウスリースク(ロシア)もしくはウォンジュ(韓国)のみで地震波が観測されるケースがほとんどであるが,それらの波形は過去6回の爆発事象のものとは様相が異なる傾向となっている.
本発表では,主にKMAによる震源情報をもとに,核実験とされる爆発事象が観測された地域の周辺における震源の分布やその時系列変化,観測波形の特徴やIMSによるそれらの検知状況について報告する.
KMAではその地震観測網が朝鮮半島で検知した震源情報を公開しており,その情報によると2017年の核実験とされる事象から7年以上経過した現在でも,核実験場の周辺で微小な地震が検知され続けている(https://www.weather.go.kr/w/eqk-vol/recent-eqk.do).また,CTBT(Comprehensive Nuclear-Test-Ban Treaty)の国際観測網(IMS:International Monitoring System)でもKMAが検知した地震群の一部が検知されている.
これらの地震は,過去に行われた直近の地震観測点による観測波形の解析から,2017年の爆発事象およびその約8分後に発生した地震とは震源のメカニズムが異なり,断層運動で生じた地震であると推測されている.IMSが1kt以上の地下核実験(実体波マグニチュード4程度以上の地震に相当)の検知を想定して設計されているのに対して,これらの地震は規模が非常に小さいため,IMSの地震観測点では直近のウスリースク(ロシア)もしくはウォンジュ(韓国)のみで地震波が観測されるケースがほとんどであるが,それらの波形は過去6回の爆発事象のものとは様相が異なる傾向となっている.
本発表では,主にKMAによる震源情報をもとに,核実験とされる爆発事象が観測された地域の周辺における震源の分布やその時系列変化,観測波形の特徴やIMSによるそれらの検知状況について報告する.