11:30 〜 11:45
[HDS07-10] 海底設置型混濁流観測装置(Ver.3)の開発
キーワード:混濁流、駿河湾、観測機器開発、自然災害、富士川河口
東海大学海洋研究所は,台風を起源とした駿河湾富士川沖で発生する混濁流の存在(馬塲ほか,2021)とその挙動を明らかにするため,自己浮上式海底設置型混濁流観測装置(TCD: Turbidity Current Detector)を作成し,駿河湾富士川沖扇状海盆で混濁流観測を継続している.2021年に開発した初期型TCD(Ver. 1)では,観測期間(2021年7月~10月)で台風に見舞われず,そのため混濁流が発生しなかったものの,TCDに組み込まれている記録装置やカメラに問題があることが判った.これらの問題点を修正した発展型TCD(Ver. 2)を製作し,2022年8月に富士川沖扇状海盆に設置した.観測期間中,台風15号により静岡では猛烈な雨が降り洪水が発生,TCD(Ver. 2)が海底で南側に2,722 m移動した(水深の深い方向に流された)ことが音響装置で確認された.しかし,船上から切り離し浮上指令をTCDに送っても浮上しないというトラブルに見舞われたため,2022年12月にROVを用いてTCD(Ver. 2)を回収した.回収したTCDは,混濁流に押し流された影響でダメージが大きく,内部機器が破損したことからデータも得ることができなかった.
本発表では,これらの経験をもとに,更に進化させた改良型TCD(Ver. 3)を海洋電子(株)と共同で開発・作成したので報告をする.改良型TCD(Ver. 3)では,今までの従来型と大きな異なる点として,浮上させるための切り離し装置にガルバニックリリーサーを採用,混濁流に巻き込まれた際に様々な植物片や人工物,そして表層砂礫から抜け出しやすいように一回り小さく突起が少ない形状,内部機器も衝撃に耐えられるように設計された.改良型TCD(Ver. 3)は現時点でほぼ完成し,これから各種試験(海域での浮上確認・各姿勢(正置き・横向置き・反転置き)での浮上確認・浮上後の浮力および内部アンテナによる通信確認・内部機器の耐久性の確認)を経て,2025年度は混濁流に関する動態データを得るため実海域での観測(2025年7月から100日間)を行う予定である.
本発表では,これらの経験をもとに,更に進化させた改良型TCD(Ver. 3)を海洋電子(株)と共同で開発・作成したので報告をする.改良型TCD(Ver. 3)では,今までの従来型と大きな異なる点として,浮上させるための切り離し装置にガルバニックリリーサーを採用,混濁流に巻き込まれた際に様々な植物片や人工物,そして表層砂礫から抜け出しやすいように一回り小さく突起が少ない形状,内部機器も衝撃に耐えられるように設計された.改良型TCD(Ver. 3)は現時点でほぼ完成し,これから各種試験(海域での浮上確認・各姿勢(正置き・横向置き・反転置き)での浮上確認・浮上後の浮力および内部アンテナによる通信確認・内部機器の耐久性の確認)を経て,2025年度は混濁流に関する動態データを得るため実海域での観測(2025年7月から100日間)を行う予定である.