日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS09] 防災リテラシー

2025年5月26日(月) 09:00 〜 10:30 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:高橋 誠(名古屋大学大学院環境学研究科)、木村 玲欧(兵庫県立大学)、座長:高橋 誠(名古屋大学大学院環境学研究科)、木村 玲欧(兵庫県立大学)

09:00 〜 09:15

[HDS09-01] インドネシアにおける2004年インド洋津波災害伝承碑のハザードマップとしての利活用と20年後に明らかになった課題

*杉本 めぐみ1 (1.大阪大学大学院人間科学研究科)

キーワード:自然災害伝承碑、災害文化財保存、2004年インド洋津波、社会インフラ

インドネシアのバンダ・アチェ周辺に2004年インド洋津波の高さを再現したポールを付属する85基の災害記念碑の防災活動紹介は、2024年11月ユネスコIOC津波シンポジウムで最優秀ポスター賞を受賞した。しかし、20年経って住民が勝手に場所を移築、撤去されていることも調査から分かった。移築は津波の高さが狂ってくるので、避難の目印にならなくなるので、津波ポールを使って学校や住民の再教育の必要があり、現地の関係者と計画中である。
2011年東日本大震災の被災者に津波を知ったきっかけに災害伝承碑を上げたのは、明治三陸津波10%、昭和三陸津波15%の調査結果もある。2011年東日本大震災で岩手県姉吉の津波伝承碑が、子孫を守ったことで有名になったが、認知は高くない。一方で2020年国土地理院が災害伝承碑情報を地図上に掲示し、防災への利活用の試みも始まった。石碑など災害伝承碑は、墓石と一緒で手入れするなどしないと、苔が生えたりして風化して、ただの石に戻ってしまう。自然災害碑を防災上の地域の宝にするか、ただの石に戻すかは地域の方々の力にかかっている。本発表で昨年20周年を迎えた2004年インド洋津波85基の災害伝承碑から明らかになった防災利用の課題を明らかにし、防災の社会インフラとして防災文化が現地に定着するには必要なリバイタルプランの取り組みを紹介する。