16:15 〜 16:30
[HDS10-10] 石川県珠洲市飯田湾における津波伝播特性の考察―海底地形の影響

キーワード:津波、能登半島地震、飯田湾、津波増幅メカニズム、エッジ波
2024年1月1日に発生した能登半島地震によって,能登半島北部東岸の飯田湾では,局所的に大きな津波に見舞われた.数値計算の結果から,飯田湾において津波が増幅する様子が観察された.本研究では,津波数値計算を用いて,能登半島飯田湾における増幅メカニズムの理解することを目的とする.
増幅メカニズムを理解するにあたって、以下の3つの観点から検討を行った。
飯田湾での津波特性に関する検討
再現計算の結果、飯田湾では第2波で最大津波高に達し、その高さは3.5mとなった。また,数値計算のスナップショットから能登半島先端部の反射波が捕捉され,岸に沿うエッジ波のような振る舞いをみせ,飯田湾に到達する様子がみられた.
変更地形を用いた海底地形の影響に関する検討
能登半島東部沖に存在する飯田海脚が津波の伝播に与える影響を検討するため,水深200m以深を水深200mに変更した地形での計算を行った.計算結果から,半島先端部からの反射波は捕捉されることなく,沖側に伝播している様子が見られた.このことから,飯田海脚によって半島先端部からの反射波が沿岸部に捕捉されやすくなっていることが示唆された.
断層の走向を変化させることによる波源の影響に関する検討
断層の走向を±10°ずつ変化させたシナリオによって,波源が与える影響について検討した.その結果,走向が半島に対して垂直に近づくと最大津波高が低下することがわかった.これは,断層が存在する水深によって発生時の位置エネルギーが変化すると考察され,このケースでの津波波源での水深が浅くなったためである.
地震調査委員会によって2024年8月に公表された能登半島周辺の海域活断層について,数値計算を行ったが,いずれのケースについても,同様の伝播・増幅のメカニズムがみられた.
本研究は、海底地形特性に関係し,津波の増幅過程を検討したものであり、今後の適切な津波警報やリスク評価に参考になると考える.
増幅メカニズムを理解するにあたって、以下の3つの観点から検討を行った。
飯田湾での津波特性に関する検討
再現計算の結果、飯田湾では第2波で最大津波高に達し、その高さは3.5mとなった。また,数値計算のスナップショットから能登半島先端部の反射波が捕捉され,岸に沿うエッジ波のような振る舞いをみせ,飯田湾に到達する様子がみられた.
変更地形を用いた海底地形の影響に関する検討
能登半島東部沖に存在する飯田海脚が津波の伝播に与える影響を検討するため,水深200m以深を水深200mに変更した地形での計算を行った.計算結果から,半島先端部からの反射波は捕捉されることなく,沖側に伝播している様子が見られた.このことから,飯田海脚によって半島先端部からの反射波が沿岸部に捕捉されやすくなっていることが示唆された.
断層の走向を変化させることによる波源の影響に関する検討
断層の走向を±10°ずつ変化させたシナリオによって,波源が与える影響について検討した.その結果,走向が半島に対して垂直に近づくと最大津波高が低下することがわかった.これは,断層が存在する水深によって発生時の位置エネルギーが変化すると考察され,このケースでの津波波源での水深が浅くなったためである.
地震調査委員会によって2024年8月に公表された能登半島周辺の海域活断層について,数値計算を行ったが,いずれのケースについても,同様の伝播・増幅のメカニズムがみられた.
本研究は、海底地形特性に関係し,津波の増幅過程を検討したものであり、今後の適切な津波警報やリスク評価に参考になると考える.