15:30 〜 15:45
[HGG03-07] 杜の都・仙台における自然と都市の相互作用
キーワード:仙台市、杜の都、相互作用
仙台市は古くから「杜の都」と呼ばれ、市内中心部のケヤキ並木は都市を象徴する景観となっている。また、奥羽山脈から太平洋までの広がる市域にある原生林や里山、市街地の緑地、農地など多様な自然も、「杜の都」を形成する欠かせない要素となっている。
この一帯に人が住み始めたのは約2万年前と推定される。以来、森の恵みが人々の生活を支えてきた。平安時代には、自然豊かな情景を表す歌枕として「宮城野」が用いられるようになった。17世紀になると伊達政宗公により城下町の整備が行われたが、家臣たちには飢餓に備えて屋敷内に果樹や竹を植えるように奨励した。こうした屋敷林や寺社林、町を包む自然環境が一体となって「杜の都」の原風景が形成されていった。1909年に発行された観光ガイドブックには仙台を紹介する言葉として「森の都」の表記が登場した。こうした自然環境は、1945年の仙台空襲により市内中心部は消失したが、戦災復興事業により中心部に並木道や公園が整備され、新たな「杜の都」の景観が形成されていった。
以上のように、仙台市では太古の昔から自然が人々に恵みをもたらし、人々により緑が造られ、育まれるという相互作用が営まれてきた。現在、市域における緑被率や街路樹の本数は大都市の中でもトップクラスの水準となり、「杜の都」呼称は都市のイメージ形成に大いに寄与している。
一方で、都市の成長とともに周囲の里山や田園の減少が続いている。さらに、沿岸部の豊かな自然は東日本大震災により消失した。都市における自然は、市民に様々な恵みをもたらす一方で、開発や自然災害という脅威と隣り合わせの中で存在している。都市化が進展するなか、豊かな自然を未来に引き継いでいくためには都市の諸ステークホルダーが、自然との調和に関し、具体的にそのイメージや方法を合意し、行動する必要がある。仙台市は、様々な行政計画により緑の保全を推進しているほか、「杜の都」をシティセールスに積極的に活用している。市民を対象とした調査でも、自然環境保全に対する施策の評価が8つの項目の中で最も高くなっている。まちづくりや環境に取り組む市民の活動も盛んである。
本発表では、「杜の都」の歴史や他都市との比較、自然環境の保護の取組みなどを定量的・定性的に分析しながら、自然と都市との調和について考察を行うことを目指す。
この一帯に人が住み始めたのは約2万年前と推定される。以来、森の恵みが人々の生活を支えてきた。平安時代には、自然豊かな情景を表す歌枕として「宮城野」が用いられるようになった。17世紀になると伊達政宗公により城下町の整備が行われたが、家臣たちには飢餓に備えて屋敷内に果樹や竹を植えるように奨励した。こうした屋敷林や寺社林、町を包む自然環境が一体となって「杜の都」の原風景が形成されていった。1909年に発行された観光ガイドブックには仙台を紹介する言葉として「森の都」の表記が登場した。こうした自然環境は、1945年の仙台空襲により市内中心部は消失したが、戦災復興事業により中心部に並木道や公園が整備され、新たな「杜の都」の景観が形成されていった。
以上のように、仙台市では太古の昔から自然が人々に恵みをもたらし、人々により緑が造られ、育まれるという相互作用が営まれてきた。現在、市域における緑被率や街路樹の本数は大都市の中でもトップクラスの水準となり、「杜の都」呼称は都市のイメージ形成に大いに寄与している。
一方で、都市の成長とともに周囲の里山や田園の減少が続いている。さらに、沿岸部の豊かな自然は東日本大震災により消失した。都市における自然は、市民に様々な恵みをもたらす一方で、開発や自然災害という脅威と隣り合わせの中で存在している。都市化が進展するなか、豊かな自然を未来に引き継いでいくためには都市の諸ステークホルダーが、自然との調和に関し、具体的にそのイメージや方法を合意し、行動する必要がある。仙台市は、様々な行政計画により緑の保全を推進しているほか、「杜の都」をシティセールスに積極的に活用している。市民を対象とした調査でも、自然環境保全に対する施策の評価が8つの項目の中で最も高くなっている。まちづくりや環境に取り組む市民の活動も盛んである。
本発表では、「杜の都」の歴史や他都市との比較、自然環境の保護の取組みなどを定量的・定性的に分析しながら、自然と都市との調和について考察を行うことを目指す。
