11:00 〜 11:15
[HGM04-07] 崩壊地内部における地形プロセスのコネクティビティ
-南アルプス大芦沢崩壊地の事例-
キーワード:崩壊地、コネクティビティ、UAV、SfM
崩壊地内部の侵食と堆積, 河川への土砂輸送を推定するためには, 崩壊地内部における地形プロセスとコネクティビティを理解することが必要である. 本研究では, 南アルプス大井川上流域の大芦沢崩壊地において, 2023年7月から2024年11月における計5回のUAV-SfMによる高精細DEMと現地モニタリング(雨量計, インターバルカメラ)に基づいて, 崩壊地内部の地形プロセスと構成要素間のコネクティビティを分析した.
崩壊地内部で発生した地形プロセスは落石と流水侵食のみで土石流は発生しなかった. どの時期においても落石の平均侵食深は流水侵食よりも小さいが, 体積で比較すると流水侵食よりも落石の方が多かった. これにより, 落石がより崩壊地の侵食量に大きく寄与することが明らかになった . さらに, 夏の期間でも全体の侵食量のうち落石が50%以上を占め, 年間を通して落石による土砂生産が重要であることがわかった. 一方で, 冬から春にかけては落石が特に高い割合を占め (96%) , 体積にしても各期間で最も侵食量が多かった. 南アルプスでは冬季に凍結融解が活発になることが知られており, 大芦沢でもこの影響を受け, 冬の期間は落石により多くの土砂が生産されると考えられる. 各期間における崩壊地全体の年平均侵食深は最も多い時期でも8.0 cmと, 活動量が比較的少ないことが確認できた.
すべての期間において, 本流に土砂が供給されたことで, 斜面の各要素は本流と継続的に結合していた. 一方, 上部の扇状地と支流のコネクティビティは, 降雨と土砂の分布によって変化した. しかし, 土砂が崩壊地の下部まで運ばれなかったため, 観測期間全体を通して上部の扇状地と下部の扇状地の間, あるいは扇状地と河川の間にはコネクティビティがなかった. より長期的な時間スケールでは, 異常な大雨(台風など)が崩壊地に影響を与え, 崩壊地全体で高いコネクティビティが生じる場合, その結合パターンが変化する可能性がある.
崩壊地内部で発生した地形プロセスは落石と流水侵食のみで土石流は発生しなかった. どの時期においても落石の平均侵食深は流水侵食よりも小さいが, 体積で比較すると流水侵食よりも落石の方が多かった. これにより, 落石がより崩壊地の侵食量に大きく寄与することが明らかになった . さらに, 夏の期間でも全体の侵食量のうち落石が50%以上を占め, 年間を通して落石による土砂生産が重要であることがわかった. 一方で, 冬から春にかけては落石が特に高い割合を占め (96%) , 体積にしても各期間で最も侵食量が多かった. 南アルプスでは冬季に凍結融解が活発になることが知られており, 大芦沢でもこの影響を受け, 冬の期間は落石により多くの土砂が生産されると考えられる. 各期間における崩壊地全体の年平均侵食深は最も多い時期でも8.0 cmと, 活動量が比較的少ないことが確認できた.
すべての期間において, 本流に土砂が供給されたことで, 斜面の各要素は本流と継続的に結合していた. 一方, 上部の扇状地と支流のコネクティビティは, 降雨と土砂の分布によって変化した. しかし, 土砂が崩壊地の下部まで運ばれなかったため, 観測期間全体を通して上部の扇状地と下部の扇状地の間, あるいは扇状地と河川の間にはコネクティビティがなかった. より長期的な時間スケールでは, 異常な大雨(台風など)が崩壊地に影響を与え, 崩壊地全体で高いコネクティビティが生じる場合, その結合パターンが変化する可能性がある.
