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[HGM04-P05] 平成30年7月豪雨における広島県坂町付近における斜面崩壊と地質・地形の関係

キーワード:花こう岩、平成 30 年7月豪雨、斜面崩壊、広島
地球温暖化の影響もあり、近年日本各地で未曽有の豪雨災害が頻発している。なかでも中国地方では、風化しやすい花崗岩が多く分布しているという地質的特性に加え、居住人口に対し平野部が少なく多くの住民が傾斜地に居を構えるという地理的特性から、これまで多くの人的被害を伴う土砂災害が発生している。そこで本研究では、平成30年7月豪雨で甚大な被害を受けた広島県の江田島市、呉市、坂町、熊野町、海田町、広島市安芸区・南区にまたがるエリアを対象とし斜面崩壊箇所の地質、傾斜量、標高を調査することにより、土砂災害の発生傾向を把握することを目的とした。
土石流災害の元凶となる斜面崩壊の発生域のほとんどは急傾斜地にあり、災害発生直後は二次災害の危険性もあり、現地調査は困難を極める。このため、地理院地図に収録されている災害前後の航空写真判読により2000か所以上の崩壊地を特定し、ArcGIS Pro 3.3で整理した。これを地質調査総合センターの『20万分の1日本シームレス地質図V2』と重ね合わせ、各崩壊箇所と地質属性を調べた。各斜面崩壊箇所の傾斜角と標高については、国土地理院の基盤地図情報数値標高モデルの10 m-DEMデータを基にArcGISにより求めた。
最多の崩壊箇所を有する地質は白亜紀後期(86.3±0.5~100.5万年前)の塊状花崗岩であった。しかし、地質ごとの崩壊発生率は、流紋岩やデイサイトの地質のほうが高かった。傾斜角分布は最低で1.175°、最大で60.606°であったが、70%以上の崩壊地点の傾斜角が20°~40°の範囲に見られた。花崗岩・堆積岩の両地域において傾斜角が30°以上になると崩壊可能性が高くなることも指摘されており、本研究はそのような研究とも整合する。
土石流災害の元凶となる斜面崩壊の発生域のほとんどは急傾斜地にあり、災害発生直後は二次災害の危険性もあり、現地調査は困難を極める。このため、地理院地図に収録されている災害前後の航空写真判読により2000か所以上の崩壊地を特定し、ArcGIS Pro 3.3で整理した。これを地質調査総合センターの『20万分の1日本シームレス地質図V2』と重ね合わせ、各崩壊箇所と地質属性を調べた。各斜面崩壊箇所の傾斜角と標高については、国土地理院の基盤地図情報数値標高モデルの10 m-DEMデータを基にArcGISにより求めた。
最多の崩壊箇所を有する地質は白亜紀後期(86.3±0.5~100.5万年前)の塊状花崗岩であった。しかし、地質ごとの崩壊発生率は、流紋岩やデイサイトの地質のほうが高かった。傾斜角分布は最低で1.175°、最大で60.606°であったが、70%以上の崩壊地点の傾斜角が20°~40°の範囲に見られた。花崗岩・堆積岩の両地域において傾斜角が30°以上になると崩壊可能性が高くなることも指摘されており、本研究はそのような研究とも整合する。
