日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-QR 第四紀学

[H-QR05] 第四紀:ヒトと環境系の時系列ダイナミクス

2025年5月29日(木) 09:00 〜 10:30 101 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:白井 正明(東京都立大学)、横山 祐典(東京大学 大気海洋研究所 )、吾妻 崇(国立研究開発法人産業技術総合研究所)、里口 保文(滋賀県立琵琶湖博物館)、座長:白井 正明(東京都立大学)、吾妻 崇(国立研究開発法人産業技術総合研究所)

09:00 〜 09:15

[HQR05-01] 全球の人為痕跡の急増:人新世の始まりの定義に向けて

*加 三千宣1横山 祐典2、ステフェン ティムズ3、槻木 玲美4、土居 秀幸5齋藤 文紀6 (1.愛媛大学沿岸環境科学研究センター、2.東京大学大気海洋研究所、3.オーストラリア国立大学物理研究スクール、4.松山大学法学部、5.京都大学情報学研究科、6.島根大学エスチュアリー研究センター)

キーワード:人新世、人為痕跡数、大加速、地球システム

地質時代としての人新世を定義する上で、地球システムにおける根本的な変化が地球上に初めて現れた正確な瞬間を認識することは、依然として長年の課題である。これは、地球環境への人為的影響が時間を超越し、時空間的に大きく変動するため、その開始時期を示す明確な層序学的マーカーがないことに起因している。 われわれの研究から、地球全体の地層における人為的痕跡の数は、西暦1952±3年から急激な増加を始めたことが明らかになった。このシグナルは、地球システムにおいて人類が引き起こした重要な変化の始まりを反映している可能性があり、明確な層序学的証拠を提供している。この前例のない同期的な増加は、将来的に人新世の始まりを定義する上で重要な意味を持つ可能性がある。