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[HQR05-13] 常時微動データを用いて微高地を判別する試み:福岡県糸島低地の例
キーワード:常時微動観測、Aso-4、自然堤防、微高地
沖積低地には河川流路周辺に形成される自然堤防に加え、残丘化した段丘が分布することがある。両者を識別することはその土地の形成史を考える上で重要であるのみならず、構成する地質の違いから地盤特性や液状化の起こりやすさが異なると考えられ、防災上も重要である。
段丘と自然堤防の形態が似通っている場合は空中写真等からの識別が難しく、掘削調査を行う必要があるが、時間や費用がかかり、面的なデータ収集には限界がある。そこで著者らは非破壊かつ簡便な方法として、常時微動データに基づく地盤特性に注目した。昨年は埼玉県の加須低地で検証を行い、条件が揃えば常時微動観測データの位相速度と周波数から後期更新世の大宮面と自然堤防の識別が可能なことを明らかにした(小松原ほか、2024)。
この手法が加須低地以外でも適用可能かを確かめるため、福岡県の糸島低地において同様の常時微動観測を行った。糸島低地には不規則な形状の比高1-2mの微高地が点在し、自然堤防、段丘、Aso-4火砕流堆積物のいずれかから構成されている(福岡県、1985;久保ほか、1993)。今回の観測では1/5万地質図「前原」作成のために検土杖調査を行い地下地質が確認されている地点(佐藤・水野、2023)、もしくは地形判読から区分が明らかな地点を中心に、Aso-4堆積面、自然堤防、氾濫原、段丘面上の計14地点でデータを取得した。今後は同データを処理し、常時微動観測データがそれぞれの地形面の特徴をどれくらい反映しているか、微高地の識別に応用可能かどうかについて検討する予定である。
文献
福岡県, 1985, 土地分類基本調査 前原 玄界島. 福岡県.
小松原純子・長 郁夫・納谷友規・佐藤善輝・先名重樹, 2024 常時微動データを用いて微高地を判別する試み:埼玉県大宮台地北部〜加須低地の例. 日本地球惑星科学連合2024年大会講演要旨HQR05-P06.
久保和也・松浦浩久・尾崎正紀・牧本 博・星住英夫・鎌田耕太郎・広島俊男, 1993, 20万分の1地質図幅. 地質調査所.
佐藤善輝・水野清秀, 2023, 九州北部・筑前前原周辺における阿蘇4火砕流堆積物の分布と屈折率. 日本地球惑星科学連合2023年大会講演要旨 SGL23-P07.
段丘と自然堤防の形態が似通っている場合は空中写真等からの識別が難しく、掘削調査を行う必要があるが、時間や費用がかかり、面的なデータ収集には限界がある。そこで著者らは非破壊かつ簡便な方法として、常時微動データに基づく地盤特性に注目した。昨年は埼玉県の加須低地で検証を行い、条件が揃えば常時微動観測データの位相速度と周波数から後期更新世の大宮面と自然堤防の識別が可能なことを明らかにした(小松原ほか、2024)。
この手法が加須低地以外でも適用可能かを確かめるため、福岡県の糸島低地において同様の常時微動観測を行った。糸島低地には不規則な形状の比高1-2mの微高地が点在し、自然堤防、段丘、Aso-4火砕流堆積物のいずれかから構成されている(福岡県、1985;久保ほか、1993)。今回の観測では1/5万地質図「前原」作成のために検土杖調査を行い地下地質が確認されている地点(佐藤・水野、2023)、もしくは地形判読から区分が明らかな地点を中心に、Aso-4堆積面、自然堤防、氾濫原、段丘面上の計14地点でデータを取得した。今後は同データを処理し、常時微動観測データがそれぞれの地形面の特徴をどれくらい反映しているか、微高地の識別に応用可能かどうかについて検討する予定である。
文献
福岡県, 1985, 土地分類基本調査 前原 玄界島. 福岡県.
小松原純子・長 郁夫・納谷友規・佐藤善輝・先名重樹, 2024 常時微動データを用いて微高地を判別する試み:埼玉県大宮台地北部〜加須低地の例. 日本地球惑星科学連合2024年大会講演要旨HQR05-P06.
久保和也・松浦浩久・尾崎正紀・牧本 博・星住英夫・鎌田耕太郎・広島俊男, 1993, 20万分の1地質図幅. 地質調査所.
佐藤善輝・水野清秀, 2023, 九州北部・筑前前原周辺における阿蘇4火砕流堆積物の分布と屈折率. 日本地球惑星科学連合2023年大会講演要旨 SGL23-P07.