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[HRE12-P12] InSARを用いたフェアリーサークル及びその周辺地域における地表変化の観測と解析
キーワード:天然水素、フェアリーサークル、SAR
水素はゼロエミッション燃料として脱炭素社会の実現に向けた普及が期待されており、将来の水素供給源として天然水素に対する関心が高まっている。 天然水素は海嶺の中軸や陸上のオフィオライト地帯などで確認されており、特に地表への漏出時に特徴的な窪地を形成することが多い。これらの窪地はフェアリーサークルと呼ばれ、天然水素の開発において重要な手がかりとされており、すでに世界中で天然水素の存在が確認されている。ェアリーサークルから漏出したガスに含まれる⽔素の濃度は、周縁部の外側斜⾯で最⾼濃度、内部では中程度の濃度が記録されており、周縁部は地表に向かって移動する⽔素に富む流体の優先的な排出場所であると考えられている。周縁部の形成メカニズムや、より⾼濃度の⽔素との関連性はまだ解明されていないが、地形周辺の断層ネットワークや、特異な岩⽯学的特性と関連している可能性がある。
フェアリーサークルの地質的な変化を解明するために、本研究では、干渉合成開口レーダー(InSAR)で取得された衛星画像を用いて、ブラジルのサンフランシスコ盆地および西オーストラリアで認められるフェアリーサークルとその周辺地域における地表面の微細な地形変化を解析した。ブラジルは2016年から2021年の5年間、西オーストラリアは2016年から2025年の9年間のデータを用いた。ブラジルのサンフランシスコ盆地には、主に太古代の基盤岩類、花崗岩、苦鉄質〜超苦鉄質岩体、および苦鉄質貫入岩が分布する。西オーストラリアは主に3つの安定陸塊から構成されて、本研究の対象地域であるイルガーン陸塊には南北方向に延びるピンジャラ造山帯、および苦鉄質岩脈を伴う東西方向の断層系が発達する。
結果としては、ブラジルでは顕著な地表面の変化を確認することができなかったが、西オーストラリアでは、多くのフェアリーサークルにおいて沈降が発生していることが確認することができた。窪地で発生した沈降は、窪地全体が沈降しているものと窪地の周縁部のみが沈降しているものの2種類に分けられた。 窪地全体が沈降しているものはフェアリーサークルとして形成途中であり、周縁部のみが沈降しているものはフェアリーサークルとして形成が完了しており、周縁部のみが沈降していることから天然水素が発生していると考察した。
フェアリーサークルの地質的な変化を解明するために、本研究では、干渉合成開口レーダー(InSAR)で取得された衛星画像を用いて、ブラジルのサンフランシスコ盆地および西オーストラリアで認められるフェアリーサークルとその周辺地域における地表面の微細な地形変化を解析した。ブラジルは2016年から2021年の5年間、西オーストラリアは2016年から2025年の9年間のデータを用いた。ブラジルのサンフランシスコ盆地には、主に太古代の基盤岩類、花崗岩、苦鉄質〜超苦鉄質岩体、および苦鉄質貫入岩が分布する。西オーストラリアは主に3つの安定陸塊から構成されて、本研究の対象地域であるイルガーン陸塊には南北方向に延びるピンジャラ造山帯、および苦鉄質岩脈を伴う東西方向の断層系が発達する。
結果としては、ブラジルでは顕著な地表面の変化を確認することができなかったが、西オーストラリアでは、多くのフェアリーサークルにおいて沈降が発生していることが確認することができた。窪地で発生した沈降は、窪地全体が沈降しているものと窪地の周縁部のみが沈降しているものの2種類に分けられた。 窪地全体が沈降しているものはフェアリーサークルとして形成途中であり、周縁部のみが沈降しているものはフェアリーサークルとして形成が完了しており、周縁部のみが沈降していることから天然水素が発生していると考察した。