日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-SC 社会地球科学・社会都市システム

[H-SC06] 地球温暖化防⽌と地学(CO2地中貯留・有効利⽤、地球⼯学)

2025年5月27日(火) 10:45 〜 12:15 103 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:徂徠 正夫(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門)、薛 自求(公益財団法人 地球環境産業技術研究機構)、愛知 正温(東京大学大学院新領域創成科学研究科)、今野 義浩(The University of Tokyo, Japan)、座長:徂徠 正夫(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門)

11:30 〜 11:45

[HSC06-10] 機械学習を用いた海中での二酸化炭素漏洩判定

松本 結花1、*佐藤 徹1 (1.東京大学)

キーワード:CO2海中漏出判定、溶存無機炭酸、二酸化炭素分圧、溶存酸素、機械学習

CCSは工場などから排出されたガスから二酸化炭素(CO2)を分離し、回収したCO2を遮蔽層の下に圧入し、貯留する技術である。CCSを実用化するために、苫小牧で大規模実証実験が行われており、現在は海底下に貯留したCO2が海中に漏出していないかモニタリングが行われている。モニタリングでは、溶存酸素飽和度とCO2分圧の累乗近似による曲線関係から上側95%予測区間を超えた場合は再調査を行うことが環境省の基準で定められているが、度々誤検出による再調査が発生していることが課題となっている。そこで、機械学習を用いてより精度の高い海中のCO2漏出判定ができるモデルを構築すること、および各指標や特徴量がモデルに与える影響を考察することを目的とし、本研究では、CCSにおいて海中CO2漏出の誤検出を減らすため、より精度の良い海中CO2漏出判定を行うことができる機械学習モデルを構築し、特徴量や各指標の重要性についても評価した。その結果、ランダムフォレストによって、現時点での環境省指標と先行研究の指標を使った判定の精度を上回る機械学習モデルを構築することができた。指標として素のデータを組み合わせた値を特徴量とした場合と組み合わせてる前のデータの素の値を特徴量とした場合では、どのアルゴリズムであっても、指標として組み合わせた値を特徴量とした方が精度は高くなった。