日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT15] Geographic Information Systems and Cartography

2025年5月29日(木) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:小口 高(東京大学空間情報科学研究センター)、Liou Yuei-An(National Central University)、王 汝慈(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、田中 雅大(東京都立大学)


17:15 〜 19:15

[HTT15-P01] Automatic detection and classification of marine and fluvial terraces using statistical and stochastic clustering methods

★Invited Papers

*小森 純希1,2、Meltzner Aron1,2 (1.Earth Observatory of Singapore、2.Asian School of the Environment, Nanyang Technological University)

キーワード:海岸段丘、河岸段丘、相対的海水準変動、標高数値モデル、数値地形解析、段丘面自動区分

海岸段丘や河岸段丘は過去の海水準変動や地殻変動を解明するうえで重要な地形である。段丘地形解析においては、同じ年代に形成された段丘面の同定が不可欠となるが、古い段丘面では開析の進行により地形的な連続性が途絶えていることが多い。年代測定による同定は高コストかつ試料が必ずしも取得可能ではないため、代わりに地形データに基づいた客観的かつ信頼性の高い段丘面の区分手法が求められていた。
本研究では、標高数値モデル(DEM)から崖地形を抽出し、その標高分布の連続性をファクターとした段丘地形の自動解析手法を開発した。この解析手法では、ガウス混合モデル(GMM)と赤池情報量基準(AIC)を利用し、旧汀線アングルの存在確率を定量的に評価することで、開析の進んだ地形上でも同年代の段丘面の接続を容易かつ信頼性高く行えるようになった。
本手法は汎用性の高さも特徴であり、形成の年代(完新世から更新世)や地域(海岸段丘および河岸段丘)に関わらず適用可能となっている。本発表では房総半島(完新世海岸段丘)、パプアニューギニア Huon 半島(後期更新世海岸段丘)、およびニュージーランド Waipawa 川(更新世河岸段丘)での事例を紹介する。この解析手法はPythonにより実装されており、スクリプトはGitHubにオープンソースとして公開されるため、今後広い地域での海岸地形の解析へと本手法を用いることを推進したい。