日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT17] 地理情報システムと地図・空間表現

2025年5月29日(木) 13:45 〜 15:15 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:小荒井 衛(茨城大学理学部理学科地球環境科学コース)、田中 一成(大阪工業大学工学部都市デザイン工学科)、中村 和彦(東京大学)、荒堀 智彦(日本大学文理学部地理学科)、座長:小荒井 衛(茨城大学理学部理学科地球環境科学コース)、荒堀 智彦(日本大学文理学部地理学科)、田中 一成(大阪工業大学工学部都市デザイン工学科)

13:45 〜 14:00

[HTT17-01] 機械学習法による岡山空港エリアの古地形推定

★招待講演

*山川 純次1 (1.岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域)

キーワード:デジタル地形モデル、古地形、機械学習、モデリング

岡山空港(OKJ)は、岡山県岡山市北区にある地方管理空港で, 岡山市中心部の北西15㎞に位置している。現在の空港敷地となっているエリアにはかつて, 下流部の蛇行河川堆積物として河道を埋積した砂層の上に泥質な氾濫原堆積物が覆う層相が繰り返される吉備層群富吉層中部層により構成された起伏が存在していたが,現在は空港の造成により失われている。本報告ではこの岡山空港エリアを対象に, 数値標高モデル(DEM)の機械学習により空港造成以前の地形を推定し検討した。

岡山空港周辺のDEMはLiDAR測量に基づく地形データである国土交通省国土地理院基盤地質情報数値標高モデルDEM05A(5メートルメッシュ)を使用した。DEM05Aを学習データとする機械学習にはPython実行環境であるGoogle Colaboratory (Google, 2025)を使用した。岡山空港造成以前の空中写真は地理院タイル(国土地理院)を使用した。地球情報解析にはQGIS (QGIS Development Team, 2025)を使用し, 等値線作成にはContourプラグインを使用した。

本報告では機械学習による岡山空港エリアの古地形推定アルゴリズムを2種類作成して推定を行った。その結果, どちらのアルゴリズムからも空港エリアの外側に存在する地形から連続する地形が推定され, また空港エリア内の3箇所に窪地が存在したと推定された。しかし南西に位置する窪地は岡山空港造成以前の空中写真と一致しないため,機械学習による地形推定アルゴリズムの改良が必要と考えられた。