10:15 〜 10:30
[HTT17-11] 光と音を用いた保存区域と周辺地区の関係分析手法
1. はじめに
近年、世界中に影響を与えた新型コロナウイルスが収束し、以前の生活に戻りつつある。再び各国の往来が活発となっており、その中でも世界遺産を訪れる人々は数多い。観光で賑わいを見せている世界遺産だが、観光客の急増により様々な問題が発生している。本研究では、世界遺産の保護・保全についてバッファーゾーン(緩衝地帯)に着目する。
2. 研究の目的
本研究では、今までにない新たな視点として五感に関係する音と光の観点からバッファーゾーンを選定し、世界遺産の保全についての対策を提案することを目指す。
3. 音の観点からのバッファーゾーンの検討
石川県金沢市にある妙法寺の鐘楼が撞かれた時の各地点における環境音のdb値を調査し、音環境からバッファーゾーンの設定を目的とする。動画撮影のためのiPhoneと騒音計を用いて実施した。調査結果より、交通量の多い道路付近では大型自動車やバスが通過した際に約75〜80dbを観測し、音源位置が近い地点でも鐘楼の音が聞こえなかった。また、閑静な住宅街では約38〜40dbと音源位置から距離があっても鐘楼の音を聞き取ることができる地点が多く存在した。これより、音環境の大きな要因として、主に自動車の排気音が考えられる。
4. 光の観点からのバッファーゾーンの検討
妙法寺、少林寺、松月寺を対象に夜間のライトアップが影響する範囲を推定し、バッファーゾーンの設定を目的とする。調査方法として、AcroGISを用いて可視・不可視分析を行い、植生に対する光環境のために天空率も調査した。特定のエリアで過剰な光が問題のなっている場合、そのエリアで使用する照明の強さや方向を調整することで適切な光環境を維持することができる。妙法寺では、最大可視距離385メートルとなり少林寺では289メートル、松月寺では283メートルの結果が得られた。文化遺産に選定されている寺院が多い日本でも照明設計により周辺環境だけでなく植物についても影響を最小限にできると考えられる。
5. まとめ
本研究では、音に関しては、周辺の環境音が騒音となり、正確な分析を行うことが非常に困難であった。光に関しては、天空率の計算において今後の植生調査を分析していく。
近年、世界中に影響を与えた新型コロナウイルスが収束し、以前の生活に戻りつつある。再び各国の往来が活発となっており、その中でも世界遺産を訪れる人々は数多い。観光で賑わいを見せている世界遺産だが、観光客の急増により様々な問題が発生している。本研究では、世界遺産の保護・保全についてバッファーゾーン(緩衝地帯)に着目する。
2. 研究の目的
本研究では、今までにない新たな視点として五感に関係する音と光の観点からバッファーゾーンを選定し、世界遺産の保全についての対策を提案することを目指す。
3. 音の観点からのバッファーゾーンの検討
石川県金沢市にある妙法寺の鐘楼が撞かれた時の各地点における環境音のdb値を調査し、音環境からバッファーゾーンの設定を目的とする。動画撮影のためのiPhoneと騒音計を用いて実施した。調査結果より、交通量の多い道路付近では大型自動車やバスが通過した際に約75〜80dbを観測し、音源位置が近い地点でも鐘楼の音が聞こえなかった。また、閑静な住宅街では約38〜40dbと音源位置から距離があっても鐘楼の音を聞き取ることができる地点が多く存在した。これより、音環境の大きな要因として、主に自動車の排気音が考えられる。
4. 光の観点からのバッファーゾーンの検討
妙法寺、少林寺、松月寺を対象に夜間のライトアップが影響する範囲を推定し、バッファーゾーンの設定を目的とする。調査方法として、AcroGISを用いて可視・不可視分析を行い、植生に対する光環境のために天空率も調査した。特定のエリアで過剰な光が問題のなっている場合、そのエリアで使用する照明の強さや方向を調整することで適切な光環境を維持することができる。妙法寺では、最大可視距離385メートルとなり少林寺では289メートル、松月寺では283メートルの結果が得られた。文化遺産に選定されている寺院が多い日本でも照明設計により周辺環境だけでなく植物についても影響を最小限にできると考えられる。
5. まとめ
本研究では、音に関しては、周辺の環境音が騒音となり、正確な分析を行うことが非常に困難であった。光に関しては、天空率の計算において今後の植生調査を分析していく。