日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 L (セクション企画) » セクション企画

[L-03] 地球人間圏科学の新展開

2025年5月29日(木) 10:45 〜 12:15 国際会議室 (IC) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:須貝 俊彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻)、山野 博哉(東京大学・国立環境研究所)、松多 信尚(岡山大学大学院学術研究院教育学域)、南雲 直子(土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター)、座長:須貝 俊彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻)、松多 信尚(岡山大学大学院学術研究院教育学域)、南雲 直子(土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター)


11:15 〜 11:30

[L03-03] 環境変動と社会ー生態システム

★招待講演

*山野 博哉1,2 (1.東京大学、2.国立環境研究所)

キーワード:環境変化、気候変動、生物圏、人間圏

現代は第6の大量絶滅時代と呼ばれている。この6億年間で、地球上の生物は5度の大量絶滅を経験したが、現在起こっていると考えられている大量絶滅は、自然に発生したことが原因となっているのではなく、我々人間が引き起こしているものである。完新世から現在にかけて人間圏が拡大し、人間は生物の生息地を破壊したり、生物を乱獲したり、環境汚染を引き起こしたり、外来種を持ち込んだり、気候変動を引き起こしたりしており、それらすべてが生物多様性の劣化をもたらす。そして、我々が生物圏に影響を与えると、その影響は生態系サービスの劣化という形で我々へとかえってくる。すなわち、人間圏と生物圏は相互に作用する社会―生態システムを形成している。この社会―生態システムの基盤には地球環境があり、現在人間は地球温暖化に代表されるように地球環境に影響を与えるまでになり、社会―生態システムも変容しつつあると考えられる。

本講演では、人間圏と生物圏が形成する社会―生態システムを紹介し、最近の気候変動による生物分布の変化と社会の対応を例に、環境変動と社会―生態システムの関連を考える。環境変化に対する地域や地球の持続性を考えるためには、地球環境・生物圏・人間圏が形成するシステムの理解が不可欠であり、地球人間圏科学が他のセクションと協力してとして取り組むべき重要な課題であろう。