日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-AG 応用地球科学

[M-AG32] Renewable Energy

2025年5月28日(水) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:大竹 秀明(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター)、Pan Chen-Jeih(Department of Space Science and Engineering, National Central University)

17:15 〜 19:15

[MAG32-P06] 洋上風力エネルギー分野のためのERA5波浪再解析データの利用可能性の検討

*工藤 真理恵1、島田 照久2 (1.弘前大学大学院地域共創科学研究科、2.弘前大学大学院理工学研究科)

洋上風力エネルギー開発には波浪情報が不可欠であり、洋上風力発電の開発・運用が進む今日では、沿岸域の波浪のさらなる理解が求められている。しかし、波浪の現場観測データは観測地点が限られており、沿岸域で十分なデータが得られないのが現状である。そこで、再解析データの活用が期待されるが、データの期間や入手のしやすさなどには差がある。European Centre for Medium-Range Weather Forecasts (ECMWF)が提供する再解析データERA5は、1979年以降の長期間にわたる均質なデータを提供しており、時間解像度が高く、多数の変数を無償で利用できる点が利点である。一方で、格子間隔が粗いというデメリットがある。

本研究では、北日本の日本海沿岸でERA5波浪再解析データと現場観測データを比較し、ERA5の沿岸域での利用可能性を検証した。現場観測データは、Nationwide Ocean. Wave information network for Ports and HArbourS(NOWPHAS)による観測を利用した。具体的には、時系列の比較や、散布図の作成によって考察した。有義波高の時間変動と振幅はおおむね一致し、相関係数は多くの地点で0.9以上であった。相関の程度は、季節による変化があり、冬季は相関が高い一方、夏季は相関が低くなる傾向があった。また、地点ごとに一定のバイアスを持っていることが明らかになった。これらの結果により、ERA5の波浪データは、目的に応じた補正を加えることで、洋上風力エネルギーの開発に十分利用可能であることが示唆された。発表時には、他の要素の比較や海上作業の限界値などの発生頻度を示す。