15:45 〜 16:00
[MAG34-07] 福島第一原発事故由来の海洋中137Csの時系列変化をもとにした供給経路の推定
キーワード:福島第一原子力発電所、Cs-137、直接漏洩、河川流出
福島第一原子力発電所(1F NPP)の事故により環境中に137Csが放出された。現在でも1F NPP敷地または近傍地域からの漏洩、または河川を通じた流出は継続しており,依然として海洋中137Cs濃度は事故以前のレベルには回復していないため,海洋への137Csの供給経路をより詳細に解明することは重要である。
本研究では海洋中137Cs濃度のモニタリングデータの時系列変化から各観測地点における供給経路ごとの寄与率の推定を試みた。1F NPP敷地または近傍地域から直接漏洩する137Csフラックスと河川から流出する137Csフラックスの時系列変化には顕著な違いが見られるため,海洋中137Cs濃度の時系列変化に注目することで直接漏洩と河川流出の寄与率を推定することが可能だと考えた。これまでに寄与率の推定はシミュレーションによってのみ行われている。そのため,本研究では137Cs濃度の実測値に基づいて寄与率を推定し,従来のシミュレーションによる分析の妥当性を検証することも目的とした。2012年3月から2016年7月の期間において海洋中137Cs濃度の減少速度を算出し,海洋中137Cs濃度の減少速度は直接漏洩と河川流出それぞれの減少速度の寄与によって決定されると仮定することで,河川の寄与率を推定した。
結果として,1F NPP,阿武隈川,請戸川の近傍ではそれぞれからの寄与率が大きい地点が確認できた。各河川の時系列変化の違いに注目することで,先行研究では分析されていない河川ごとの寄与率を推定することが出来た。また,本研究で推定された寄与率は先行研究においてシミュレーションにより推定された寄与率と高い相関(R2=0.88)を示した。先行研究とは独立した手法から推定した寄与率に高い相関が見られたことから,本研究と先行研究で行われた寄与率の推定は共に妥当だと言える。しかし,値は1対1の対応はしておらず,本研究において河川の影響が過小評価されている可能性が示唆された。
本研究では海洋中137Cs濃度のモニタリングデータの時系列変化から各観測地点における供給経路ごとの寄与率の推定を試みた。1F NPP敷地または近傍地域から直接漏洩する137Csフラックスと河川から流出する137Csフラックスの時系列変化には顕著な違いが見られるため,海洋中137Cs濃度の時系列変化に注目することで直接漏洩と河川流出の寄与率を推定することが可能だと考えた。これまでに寄与率の推定はシミュレーションによってのみ行われている。そのため,本研究では137Cs濃度の実測値に基づいて寄与率を推定し,従来のシミュレーションによる分析の妥当性を検証することも目的とした。2012年3月から2016年7月の期間において海洋中137Cs濃度の減少速度を算出し,海洋中137Cs濃度の減少速度は直接漏洩と河川流出それぞれの減少速度の寄与によって決定されると仮定することで,河川の寄与率を推定した。
結果として,1F NPP,阿武隈川,請戸川の近傍ではそれぞれからの寄与率が大きい地点が確認できた。各河川の時系列変化の違いに注目することで,先行研究では分析されていない河川ごとの寄与率を推定することが出来た。また,本研究で推定された寄与率は先行研究においてシミュレーションにより推定された寄与率と高い相関(R2=0.88)を示した。先行研究とは独立した手法から推定した寄与率に高い相関が見られたことから,本研究と先行研究で行われた寄与率の推定は共に妥当だと言える。しかし,値は1対1の対応はしておらず,本研究において河川の影響が過小評価されている可能性が示唆された。