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[MAG34-P02] 福島県の都市域の水圏における137Csの動態
キーワード:都市域、粒子状規格化137Cs濃度、安定同位体比
東京電力福島第一原子力発電所事故より14年が経過したが、都市域の137Csの挙動に関しては、相反する報告がある。都市域の137Cs濃度は、農地や山林より早く減少するという報告がある一方、都市域のため池では除染後でも比較的高い濃度が底質や水からも検出されている。
本研究は、福島県郡山市の河川、水路、ため池を対象として2023年8月から2024年8月の期間行った。採水地点の6か所は小水路、2か所は流域にため池がない逢瀬川、3か所はため池がある南川、2か所は主要河川である阿武隈川、その他市内4か所であり、期間中平水時に5回、増水時に3回、各40Lずつ水サンプルを採取した。サンプルは、ろ過を行った後、懸濁物質(SS)の137Cs濃度(Bq/kg)、粒子状137Cs濃度(Bq/L)、溶存態137Cs濃度(Bq/L)を測定した。また、SSの安定同位体比δ13Cとδ15N (‰)、及び重金属(Cr, Cu, Fe, Mn, Pb, Vなど) (ppm)を測定した。
粒子状137Cs濃度は、0.0003-0.7 Bq/L, 溶存態137Cs濃度は、0.001-0.08 Bq/Lであった。サンプリングした5回のうち、粒子状137Cs濃度は2024年5月、溶存態137Cs濃度は2024年8月が最も高く、2023年12月、2024年8月に低い値を観測した地点があった。このうち、小水路のSSの137Cs濃度は0.7~6.9kBq/kgの濃度範囲であったが、下流に行くに従い上昇する傾向があった。一方、溶存態137Cs濃度は、上下流で傾向はなかった。このことは、粒子状137Csの流入が137Cs濃度の原因である事を示している。小水路では、規格化懸濁態137Cs濃度とδ15Nに正の相関が認められ、溶存態137Cs濃度とも正の相関を示した。このことは、人間活動により137Cs濃度が増加することを示している。一方、溶存態137Cs濃度は、Mg2+、K+と有機物とも正の相関を示し、これはδ13Cの結果とも合わせ森林起因の可能性を示している。更に、Cu、Cr、Ni、PbそしてZnのような重金属と1%レベルで正の相関を示している。これらの重金属は道路粉塵のトレーサーとして知られているが、森林起因との関係は、今後の研究により明らかにしていく予定である。
本研究は、福島県郡山市の河川、水路、ため池を対象として2023年8月から2024年8月の期間行った。採水地点の6か所は小水路、2か所は流域にため池がない逢瀬川、3か所はため池がある南川、2か所は主要河川である阿武隈川、その他市内4か所であり、期間中平水時に5回、増水時に3回、各40Lずつ水サンプルを採取した。サンプルは、ろ過を行った後、懸濁物質(SS)の137Cs濃度(Bq/kg)、粒子状137Cs濃度(Bq/L)、溶存態137Cs濃度(Bq/L)を測定した。また、SSの安定同位体比δ13Cとδ15N (‰)、及び重金属(Cr, Cu, Fe, Mn, Pb, Vなど) (ppm)を測定した。
粒子状137Cs濃度は、0.0003-0.7 Bq/L, 溶存態137Cs濃度は、0.001-0.08 Bq/Lであった。サンプリングした5回のうち、粒子状137Cs濃度は2024年5月、溶存態137Cs濃度は2024年8月が最も高く、2023年12月、2024年8月に低い値を観測した地点があった。このうち、小水路のSSの137Cs濃度は0.7~6.9kBq/kgの濃度範囲であったが、下流に行くに従い上昇する傾向があった。一方、溶存態137Cs濃度は、上下流で傾向はなかった。このことは、粒子状137Csの流入が137Cs濃度の原因である事を示している。小水路では、規格化懸濁態137Cs濃度とδ15Nに正の相関が認められ、溶存態137Cs濃度とも正の相関を示した。このことは、人間活動により137Cs濃度が増加することを示している。一方、溶存態137Cs濃度は、Mg2+、K+と有機物とも正の相関を示し、これはδ13Cの結果とも合わせ森林起因の可能性を示している。更に、Cu、Cr、Ni、PbそしてZnのような重金属と1%レベルで正の相関を示している。これらの重金属は道路粉塵のトレーサーとして知られているが、森林起因との関係は、今後の研究により明らかにしていく予定である。