日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI31] 情報地球惑星科学とデータ利活用

2025年5月27日(火) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、村田 健史(情報通信研究機構)、深沢 圭一郎(総合地球環境学研究所)、木戸 ゆかり(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

17:15 〜 19:15

[MGI31-P07] ボーリングデータを用いた埼玉県南東部の3次元地質情報整備

*野々垣 進1米岡 佳弥1中澤 努1小松原 純子1 (1.国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)

キーワード:地質情報、3次元地質モデル、ボーリングデータ

地下浅部の地質情報は,液状化や地盤沈下,地震動の増幅など,都市の地質リスクを評価する上で重要な役割を果たす.産総研地質調査総合センター(GSJ)では知的基盤整備の一環として,ボーリングデータを基に地下浅部における地層の詳細な3次元形状を示す地質情報である「3次元地質地盤図」の整備を進めている.これまで千葉県北西部および東京都区部の3次元地質地盤図の整備を完了しており,その成果をGSJのウェブサイト「都市域の地質地盤図」(https://gbank.gsj.jp/urbangeol/)で公開している.本発表では,新たに整備した埼玉県南東部の3次元地質地盤図の概要を,作成方法やウェブサイトの機能を中心に紹介する.今回の3次元地質地盤図整備では,まずボーリング調査とコア解析により対象地域の標準的な層序を確立するとともに,自治体と協力しながら公共工事で得られたボーリングデータを収集した.次に標準層序に基づいて各ボーリングデータについて,対象地域の地下数十メートルに分布する8つの地層の基底位置を特定し,その結果を用いて各地層の基底面形状を推定した.その後,各基底面形状を重ね合わせることで,地下浅部における地質構造を詳細に示すサーフェスモデル型の3次元地質モデルを構築し,この3次元地質情報を上記のウェブサイトで公開した.ウェブサイトでは,3次元地質モデルを岩石の種類や固さに従って色付けしたボーリングオブジェクトと共に可視化するや,任意の測線に沿った地質断面図を作成することが可能である.このような3次元地質情報は,地下浅部における地質分布の把握に役立つだけでなく,地質リスクを考慮した都市の計画,開発,管理にも貢献すると期待できる.今後,3次元地質情報の整備範囲を拡大するとともに,既存成果を結合させることで首都圏をシームレスにつなぐ3次元地質地盤図を作成する予定である.