日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS02] 地球科学としての海洋プラスチック

2025年5月26日(月) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:許 浩東(東京大学)、Irfan Tahira(Research Institute for Applied Mechanics, Kyushu University)、樋口 千紗(九州大学応用力学研究所)、磯辺 篤彦(九州大学応用力学研究所)


17:15 〜 19:15

[MIS02-P01] マイクロプラスチックの長期変動と"レジームシフト"の解析

*樋口 千紗1磯辺 篤彦1 (1.九州大学応用力学研究所)

キーワード:マイクロプラスチック、長期変動、AOMIデータベース

背景
 海洋プラスチックは、海洋環境における新たな汚染源として世界的に注目されている。特に、地域ごとの分布や時間的変動の要因については依然として多くの不明点が残されている。本研究では、The Atlas of Ocean MIcroplastics (AOMI)データベースを用いて、2000年から2018年に太平洋および大西洋で観測されたマイクロプラスチックの長期変動解析を行った。

解析方法
 太平洋および大西洋を5つのエリア(北太平洋東部、西部、北大西洋東部、西部、地中海)に分割し、それぞれのマイクロプラスチック粒子密度(個/km²)を2000年から2018年までプロットした。3シグマ法を用いて異常値を除外後、全期間の粒子密度の平均値で規格化を行い、世界のプラスチック生産量(Geyer et al., 2017)と比較した。

結果
 図1に示すように、2009年前後でマイクロプラスチックの急激な増加が観測された。特に北太平洋では顕著であり、この時期にレジームシフトが発生した可能性が示唆された。増加の原因を明らかにするため、太平洋十年規模振動(PDO)や北大西洋振動(NAO)のインデックス、および粒子追跡モデルとの比較解析を進めている。詳細な結果については当日報告する。