日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS02] 地球科学としての海洋プラスチック

2025年5月26日(月) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:許 浩東(東京大学)、Irfan Tahira(Research Institute for Applied Mechanics, Kyushu University)、樋口 千紗(九州大学応用力学研究所)、磯辺 篤彦(九州大学応用力学研究所)


17:15 〜 19:15

[MIS02-P07] 表皮層水温分布へのフィードバックを伴う浮遊マイクロプラスチック輸送モデルの予備的実験

*河野 凌大1磯辺 篤彦2 (1.九州大学総合理工学府、2.九州大学応用力学研究所)

キーワード:マイクロプラスチック、表皮層、水温分布、フィードバック

マイクロプラスチック(MP)が海洋生態系等に影響を与える可能性はかねてより指摘されているが、その存在が海洋表層の熱収支に及ぼす影響については十分に研究されていない。本研究では、MPの存在によって全体としての日射反射率(アルベド)が変化して海水表面の加熱を妨げることで局所的な水温低下を引き起こし、さらにその水温差にフィードバックが働く可能性を解析した。粒子輸送モデルを用いた数値シミュレーションの結果、MPの分布によって表皮層の水温が局所的に低下し、その温度勾配が圧力差を生じさせることで収束流が形成されることを確認した。また、収束したMPがさらに水温低下の範囲を拡げるというフィードバックが働く可能性が示唆された。この結果は、MPの動態が海流による単なる受動的な輸送に留まらず、海洋表層の熱的な影響も受けている可能性を示している。