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[MIS09-P08] 旭観測点の異なる2つの深度における地表面付近の地中ラドンフラックス変動に関する研究
キーワード:マルチチャンネル特異スペクトル解析、地中ラドン濃度、地中ラドンフラックス、降水
2011年東北地方太平洋沖地震や2024年能登半島地震のような甚大な地震災害を軽減するためには、短期地震予測が重要であるが、まだ実現できていない。1995年兵庫県南部地震に先行して大気中のラドン濃度や地下水中のラドン濃度が異常を示したという報告があり、ラドン濃度の変化とを規模の大きな地震の関係が注目されている。しかし、測定機器の時間分解能や感度に問題があり、地震との統計的な有意相関を示すには至っていない。そこで、地表付近の地中ラドン濃度を感度よく測定できるラドン観測装置を開発し、本研究で用いている。この装置は応用光研製ラドンモニタで、α線を検出する装置である。先行研究ではラドンモニタによる地中ラドン濃度を気圧および気温データとMSSA(マルチチャンネルスペクトル特異値解析)をすることで、地中ラドン濃度の大気潮汐に関する変動を除去し、地表付近の地中ラドンフラックスを推定した。しかし、強雨(二時間当たり20 mm以上の降水)がある場合、降水の影響を示唆することもわかった。ラドン観測による地震予測実現のためには、これらの変動を除去する必要がある。そこで、本研究では60 cmと100 cmの異なる深さにラドンモニタを設置し、先行研究と同様にMSSAを用いて地中ラドンフラックスを推定し、フラックス強度の深度による違いや強雨による降水の影響の違いを検討する。