日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS10] ジオパーク

2025年5月26日(月) 09:00 〜 10:30 国際会議室 (IC) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:尾方 隆幸(琉球大学大学院理工学研究科)、青木 賢人(金沢大学地域創造学類)、大野 希一(一般社団法人 鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会)、道家 涼介(弘前大学大学院理工学研究科)、座長:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)

09:45 〜 10:00

[MIS10-04] ジオパークでえがく黒潮の道:複数地域が共同して発信する企画展

*柿崎 喜宏1遠藤 大介2福村 成哉3、辻 修次2、佐々木 惠子2本郷 宙軌3森口 夏季4、中谷 祐斗1、塚本 春菜2 (1.室戸ジオパーク推進協議会、2.一般社団法人美しい伊豆創造センター、3.南紀熊野ジオパーク推進協議会、4.一般社団法人土佐清水ジオパーク推進協議会)

キーワード:黒潮、ジオパーク、展示、生態系、文化、地域間交流

今年の3月から、日本ジオパークネットワークのジオパーク4地域は合同して企画展「ジオパークでえがく黒潮の道」とその関連イベントを実施する。黒潮が生み出す気候や気象条件、黒潮が介在する生態系の交流、黒潮を利用した人的交流は、黒潮沿岸の地域のみならず、日本の気候、風土、生物相、文化の成立に大きな影響を与えた。この企画展は、黒潮に関わりの深い4地域が中心となり、ジオパークの観点から、黒潮と各地域の気候、海洋環境、海陸の生態系、文化の関係性をひもとき、黒潮によるつながり、地域間交流をえがいて、社会に発信しようとする試みである。本発表では、この企画展に関する取り組みとこれまでの成果について報告する。
企画展開催に向けて、4地域の専門員を中心に、24年1月から複数回のオンラインミーティングを実施した。その中で、企画展開催のスタイル、取り扱うトピックス、展示パネルの内容、展示パネルに使用する写真や図表、会場で展示する展示物について協議を重ねた。
展示パネルは各地域の専門員がそれぞれの専門性に応じて分担して作成した。また各展示パネルの担当者はパネルの前に配置する実物展示を考案し、手配や制作・準備を行った。
展示パネルは全部で8枚、1) はじめに(企画展の意図と地形の説明)、2)海流と黒潮(黒潮の概要)、3)変動する黒潮(大蛇行と流路変遷)、4) 黒潮と陸の生き物、5)黒潮と海の生き物、6) 黒潮と生き物の移動、7) 黒潮とひとの移動、8) おわりに(パネルの内容のまとめ) から構成されている。
実物展示は、パネルの解説内容に応じて、地形形成の模型、写真や古絵画のパネル、植物の種、炭、生き物のぬいぐるみなど多岐に及ぶ。パネルの文字情報と実物展示(一部ハンズオン展示)を合わせることで、来訪者が各地域のさまざまな事物と黒潮の関係を実感できるよう企図されている。
この企画展は、室戸ジオパーク、南紀熊野ジオパーク、伊豆半島ジオパーク、土佐清水ジオパークの拠点施設などを巡回する。各地域では関連イベントと合わせて、情報発信を行う予定である。