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[MIS11-11] 常磐海岸中部における過去約6300年間の古津波履歴
キーワード:古地震、日本海溝
東北地方太平洋沿岸では2011年以降津波堆積物調査が数多く行われ、それ以前とくらべると履歴情報が格段に充実してきている。特に三陸海岸の中~北部では、十和田中掫テフラ(To-Cu)の降下以前から近世に至るまでの履歴情報から、6000年~7000年スケールでの巨大津波の発生時期と頻度を検討可能な地域もある。しかし、仙台湾以南ではこれまでに津波堆積物から判明した履歴情報は過去約3000年程度までにとどまっており、特に約2000年前頃よりも古いイベントについては情報が限られている。
本研究では、福島県浪江町の請戸地区で採取したコアの分析に基づき、常磐海岸中部の古津波履歴を検討した。当地区からは過去約6300年間に連続的に堆積した地層が得られ、その中から10枚のイベント層性砂層が検出された。堆積構造の観察、珪藻分析およびCNS分析等の結果から、これらの多くは津波堆積物であると考えられる。東北沖津波以前の最新イベント(Ev2)は869年貞観津波であり、最も古いイベント(Ev10)は約6200-5700年前であった。年代測定結果から推定した津波発生間隔には約200年から800年までのばらつきが見られ、常磐海岸中部における巨大津波の発生が不規則である可能性を示している。
本研究では、福島県浪江町の請戸地区で採取したコアの分析に基づき、常磐海岸中部の古津波履歴を検討した。当地区からは過去約6300年間に連続的に堆積した地層が得られ、その中から10枚のイベント層性砂層が検出された。堆積構造の観察、珪藻分析およびCNS分析等の結果から、これらの多くは津波堆積物であると考えられる。東北沖津波以前の最新イベント(Ev2)は869年貞観津波であり、最も古いイベント(Ev10)は約6200-5700年前であった。年代測定結果から推定した津波発生間隔には約200年から800年までのばらつきが見られ、常磐海岸中部における巨大津波の発生が不規則である可能性を示している。