日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS14] 古気候・古海洋変動

2025年5月29日(木) 15:30 〜 17:00 コンベンションホール (CH-A) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:小長谷 貴志(海洋研究開発機構)、山崎 敦子(名古屋大学大学院環境学研究科)、長谷川 精(高知大学理工学部)、岡崎 裕典(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、座長:山崎 敦子(名古屋大学大学院環境学研究科)


15:45 〜 16:00

[MIS14-06] MIS11における東アジアの偏西風経路の変動

*岡田 夏蓮1豊田 新1長島 佳菜2 (1.岡山理科大学、2.海洋研究開発機構)

キーワード:ダスト、ESR、偏西風、海底堆積物

中緯度地域の気候を特徴づける偏西風は、大西洋子午面循環(AMOC)の強度の変化に敏感に応答する。最近の古気候研究から、過去の間氷期(酸素同位体ステージMIS 1、中期5e、7e、9e、11e)に大規模なAMOC弱化イベントが繰り返し発生したことが報告されている。本研究では、複数のAMOC弱化イベントが観察された、MIS 11における偏西風の変動を復元することを目的とする。(Galaasen et al., 2020)。
本研究では、日本海から採取されたKR07-12 PC-5コアに含まれる黄砂の供給源を調べ、過去の東アジア上空の偏西風経路とその変動を評価した。東アジアの主要な砂漠であるタクラマカン砂漠とゴビ砂漠で発生する黄砂の相対比は、偏西風の位置に敏感に反応する。そこで本研究では日本海堆積物中の石英のE1’中心の電子スピン共鳴(ESR)強度を測定し、2つの砂漠間のESR強度差を利用して黄砂の供給源を推定した。(Sun et al., 2007; Nagashima et al., 2011)。発表では、MIS 11におけるESR強度から偏西風変動を復元し、過去の温暖期における偏西風のAMOC変化への応答について議論する予定である。