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[MIS18-P01] 月のオリエンターレとモスクワ盆地における火山活動史
キーワード:火山、クレータ年代学、オリエンターレ盆地、モスクワ盆地
我々の身近な天体である「月」は約45億年前に誕生し、その後、約42〜38億年前に月の主要な盆地が形成したと考えられている[e.g., Hiesinger et al., JGR, 2000]。この盆地内では、約43.5〜15億年前に月の火山噴火が起こり、月の表側では月の裏側よりも火山活動が活発であった[e.g., Hiesinger et al., JGR, 2003; Morota et al., EPSL, 2011]。したがって、月の表側の盆地の研究に比べて、月の裏側の盆地や月の表側と裏側の境界にある盆地の研究例は少ないが、それらの盆地は月のグローバルな火山活動の傾向を明らかにする上で重要である[e.g., Ishiyama & Kumamoto, Sci. Rep., 2009]。本研究では、クレータ年代学に基づき、月の裏側の「モスクワ盆地」、月の表と裏の境界に位置する「オリエンターレ盆地」の火山活動史を調査することを目的とした。
本研究では,はじめに、LROC quick map [https://quickmap.lroc.asu.edu/]のweb GISを利用して、TiO2とFeOの鉱物マップに基づき溶岩を区別した。次に、日本の月周回衛星「かぐや」の地形カメラで取得された高分解能画像(10 m/pixel)を用いて、溶岩上でクレータカウンティングを行い、クレータ年代学モデル[Neukum, 1984]に基づいて溶岩の噴出年代を推定した。
結果として、溶岩の噴出年代は、モスクワ盆地で約37〜16億年前、オリエンターレ盆地で約37.6〜20.0億年前と推定され、似たような時期に火山活動を起こしていたことがわかった。これらの結果は、先行研究結果[Morota et al., GRL, 2009; Cho et al., GRL, 2012]ともよい整合性があることを確認した。モスクワ盆地内におけるKomarov Craterは、クレータ底に割れが発生ある特徴を持っており、約300mの盛り上がりがあった。これは地下にマグマが貫入して形成されたと考えられる。また、オリエンターレ盆地にも盛り上がった地形を発見しており、このような地形からマグマが流れ出たと考えられる。本発表では、プレリミナリーな結果をまとめて、これらの火山活動史を報告したい。
本研究では,はじめに、LROC quick map [https://quickmap.lroc.asu.edu/]のweb GISを利用して、TiO2とFeOの鉱物マップに基づき溶岩を区別した。次に、日本の月周回衛星「かぐや」の地形カメラで取得された高分解能画像(10 m/pixel)を用いて、溶岩上でクレータカウンティングを行い、クレータ年代学モデル[Neukum, 1984]に基づいて溶岩の噴出年代を推定した。
結果として、溶岩の噴出年代は、モスクワ盆地で約37〜16億年前、オリエンターレ盆地で約37.6〜20.0億年前と推定され、似たような時期に火山活動を起こしていたことがわかった。これらの結果は、先行研究結果[Morota et al., GRL, 2009; Cho et al., GRL, 2012]ともよい整合性があることを確認した。モスクワ盆地内におけるKomarov Craterは、クレータ底に割れが発生ある特徴を持っており、約300mの盛り上がりがあった。これは地下にマグマが貫入して形成されたと考えられる。また、オリエンターレ盆地にも盛り上がった地形を発見しており、このような地形からマグマが流れ出たと考えられる。本発表では、プレリミナリーな結果をまとめて、これらの火山活動史を報告したい。