17:15 〜 19:15
[MIS20-P01] 表層型メタンハイドレート開発における堆積物埋在性メガベントス採集技術の新規考案
キーワード:表層型メタンハイドレート、ROV、採泥器、メガベントス、深海二枚貝
表層型メタンハイドレート開発では、環境影響評価の一環として、日本海において海洋環境ベースライン調査が行われている。この海域では、海底面上に深海性二枚貝類の死殻の集積地点が観測されている。死殻は、オウナガイ類(Conchocele sp. 殻長80㎜程度)と考えられ、同海域内の既往研究からも死殻によるオウナガイ類の報告はあるが、生貝についての情報はない。
オウナガイ類と考えられる死殻は、化石化しておらず、殻皮の覆い具合から、生貝の存在が示唆される。しかしながら、これまで生貝が採集されていない理由として、オウナガイ類が埋在性で、生息密度が低く、それに応じた採泥ができていないことが考えられる。本事業における堆積物埋在性のメガベントスおよびマクロベントスの採集には、エクマンバージ型採泥器をROVで操作できるように改良して用いている(以降ROVエクマン)。この採泥器では、1度の操作で得られるのは1サンプルのみであり、採泥器の誤作動により、試料が採集できない場合もある。
本研究では、ROVによる運搬が可能で、かつ大量に採泥できる技術として、ROVのマニュピレータを使って、何度でも採泥操作を繰り返し行える採泥装置を考案・試作し、採泥を試行した。
採泥装置は、既存の採泥器を利用する方法と漁具等の他の技術を利活用する方法を構想し、以下に示す4種類を製作した。
(1) 既存採泥器を利用する方法
a. ROVエクマン、b. スミス・マッキンタイヤ採泥器のグラブバケット部
(2) 漁具等の他技術を利活用する方法
a. ジョレン(干潟等貝漁具)の利用、b. 既存ベンチックチャンバー技術の応用
これら採泥装置をROVに搭載し、試行したところ、いずれも繰り返し採泥することができた。また、ROVエクマンを改良した採泥装置では、一度の潜航で20回以上の採泥を行い、その堆積物試料から殻長80 mmを越える二枚貝類1個体および殻長10 mm前後の二枚貝類複数個体、それぞれの生貝が採集された。本技術は、堆積物試料を大量かつ定量的(面積)に採集することが可能で、堆積物埋在性ベントス等の現況把握の高度化に資すると考えられ、今後の深海底資源開発の環境影響評価にとって有用な技術となりうることが示唆された。
本研究は、経済産業省のメタンハイドレート研究開発事業の一部として実施した。
オウナガイ類と考えられる死殻は、化石化しておらず、殻皮の覆い具合から、生貝の存在が示唆される。しかしながら、これまで生貝が採集されていない理由として、オウナガイ類が埋在性で、生息密度が低く、それに応じた採泥ができていないことが考えられる。本事業における堆積物埋在性のメガベントスおよびマクロベントスの採集には、エクマンバージ型採泥器をROVで操作できるように改良して用いている(以降ROVエクマン)。この採泥器では、1度の操作で得られるのは1サンプルのみであり、採泥器の誤作動により、試料が採集できない場合もある。
本研究では、ROVによる運搬が可能で、かつ大量に採泥できる技術として、ROVのマニュピレータを使って、何度でも採泥操作を繰り返し行える採泥装置を考案・試作し、採泥を試行した。
採泥装置は、既存の採泥器を利用する方法と漁具等の他の技術を利活用する方法を構想し、以下に示す4種類を製作した。
(1) 既存採泥器を利用する方法
a. ROVエクマン、b. スミス・マッキンタイヤ採泥器のグラブバケット部
(2) 漁具等の他技術を利活用する方法
a. ジョレン(干潟等貝漁具)の利用、b. 既存ベンチックチャンバー技術の応用
これら採泥装置をROVに搭載し、試行したところ、いずれも繰り返し採泥することができた。また、ROVエクマンを改良した採泥装置では、一度の潜航で20回以上の採泥を行い、その堆積物試料から殻長80 mmを越える二枚貝類1個体および殻長10 mm前後の二枚貝類複数個体、それぞれの生貝が採集された。本技術は、堆積物試料を大量かつ定量的(面積)に採集することが可能で、堆積物埋在性ベントス等の現況把握の高度化に資すると考えられ、今後の深海底資源開発の環境影響評価にとって有用な技術となりうることが示唆された。
本研究は、経済産業省のメタンハイドレート研究開発事業の一部として実施した。