日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS21] プラスチック汚染の実態把握と対策

2025年5月25日(日) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:加古 真一郎(鹿児島大学大学院理工学研究科)、磯辺 篤彦(九州大学応用力学研究所)、笹尾 俊明(立命館大学)、山本 雅資(神奈川大学)

17:15 〜 19:15

[MIS21-P03] ⾵洞⽔槽実験による⾵圧流の影響評価と漂着ごみ予測の⾼精度化

*福重 大樹1加古 真一郎1,2、種田 哲也1辻本 彰3磯辺 篤彦4 (1.鹿児島大学大学院理工学研究科、2.海洋研究開発機構、3.島根大学、4. 九州大学応用力学研究所)


キーワード:海洋ごみ、漂着予測、風洞水槽、風圧流、粒子追跡実験、ウェブカメラ

海洋ごみ対策を効果的に進めるためには、漂着量や漂着時期の正確な予測が不可欠である。そこで現在、領域海洋モデルと粒子追跡実験を組み合わせて、風圧流の影響を受けないごみを対象とした海岸漂着量予報実験を行っている。しかし、実際の漂着ごみはペットボトルやブイなどのような浮遊性の高いものも多く、より正確に漂着ごみ量とその漂着時期を予測するには、風圧流を考慮した予報モデルを構築する必要がある。そこで本研究では、漂流ごみに対する風圧流の影響を定量的に評価するために、風洞水槽における実験を実施した。実験では、異なる風速条件を設定した風洞水槽に、空中と水中の投影面積比が異なるごみを浮かべ、その漂流速度を求めた。ここから背景流の流速を差し引くことで風圧流の影響を算出した。さらに、この結果をもとに、風圧流の影響を考慮した粒子追跡実験を実施し、島根県出雲市三津町の海岸に漂着したごみ量との比較を行った。この数値実験では、まず、東シナ海沿岸の複数地点に粒子を配置して順方向の漂流計算を行い、三津海岸に漂着した粒子の起因地と発生月を明らかにした。数値実験に用いたモデルの精度検証には、三津海岸における月1回の現地調査結果と、同海岸に設置したウェブカメラにより撮影された海岸画像を使用した。これらのデータと数値実験の結果を比較し、風圧流の影響を考慮した漂着予測の妥当性を検討した。講演時にはこれらの結果について詳しく述べる。