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[MIS24-P03] 1703年元禄地震における三浦半島の津波・隆起記録 ー村明細帳の記述を中心にー
キーワード:歴史地震、元禄地震、隆起、津波
元禄地震(1703年)における三浦半島宮田港の地形変化について、「文政四年 三浦郡下宮田村明細書上帳」(1821年)および「豆相海濱浦々図」(1843年)の記述から検討を行った。これらの史料には、元禄地震の津波により宮田港が浅くなったことが記されており、特に後者には「大船入津難成」との記載がある。この変化は地震に伴う地盤の隆起を示唆するものと考えられ、生物遺骸群集の高度分布から推定されている三浦半島南部における1.1~1.7 mの隆起[宍倉・越後(2002)]を、歴史記録からも確認できる事例として注目される。ただし、史料からは具体的な津波の高さや隆起量を把握することはできず、この点については今後の検討課題である。
この地形変化は地域の土地利用にも影響を与え、宝永5年以降の新田開発につながった可能性がある。現在の宮田港は1960年代以降の埋め立てにより陸地化されているが、この地域における元禄地震の影響と、それに続く土地利用の変遷については、さらなる調査が必要である。既存の津波痕跡データベースには記録されていない事例として、地震史研究における新たな視点を提供するものと考えられる。
この地形変化は地域の土地利用にも影響を与え、宝永5年以降の新田開発につながった可能性がある。現在の宮田港は1960年代以降の埋め立てにより陸地化されているが、この地域における元禄地震の影響と、それに続く土地利用の変遷については、さらなる調査が必要である。既存の津波痕跡データベースには記録されていない事例として、地震史研究における新たな視点を提供するものと考えられる。