17:15 〜 19:15
[MIS24-P04] 日本の津波碑に見る地域特性と分類 ―南海・三陸・島原天草の事例から―

キーワード:津波碑、歴史地震
日本は様々な自然災害に見舞われてきた.その経験や災害の記録を伝承することを目的とし,各地で自然災害伝承碑が建立されている.津波災害の記録を刻んだ津波碑は,津波災害の多い太平洋沿岸に多く現存する.東日本大震災では津波碑に刻まれていた碑文内容をもとに避難行動を行った結果,難を逃れたという事例もある.しかし,一部の津波碑で適切に管理されておらず,地域住民の認知度も低い.また,津波碑の防災活動への具体的な活用事例も限られている.
そこで本研究では,津波碑の地域ごとの特徴を比較・分析をすることで,過去の記録を整理するとともに,今後の防災に資する知見を得ることを目指す. 研究対象地域は,南海,三陸,島原天草地域とした.
調査の流れは次のとおりである.津波碑の建立年,碑名.碑文内容,種類,位置情報をデータベースや既往研究から収集し,必要に応じて現地調査を実施した.さらに,津波碑に刻まれている碑文内容を目的別,被害記録型,教訓型,到達点型,慰霊・供養型,偉業顕彰型に分類した.
その結果,日本には835基の津波碑があり,そのうち本研究の対象地域である南海地域に216基,三陸地域に471基,島原天草地域に47基の津波碑が存在することがわかった.
南海地域では,到達点型の津波碑が多く,特に平成初期に徳島県・和歌山県で建立された「南海地震最高潮位碑」の数が多い.また,津波碑の横に説明板を設置するなど,防災意識向上を目的とした取り組みが積極的に行われている.
一方,三陸地域では教訓型の津波碑が多く,特に昭和三陸地震の翌年に多数建立された「大震嘯災記念碑」が代表例である.近年では、2011年に発生した東日本大震災の復興や記憶の伝承を目的として,多くの津波碑が新たに建立される傾向にある.しかし,昭和三陸地震や明治三陸地震の際に建てられた津波碑の中には,東日本大震災で流失したものや,風化・劣化が進んでいるものあった.そのため,過去の歴史地震や津波の際に建立された津波碑に焦点を当て,後世への記憶伝承をより強固なものにするための対策が求められる.
島原天草地域では,1792年の火山性地震津波を対象とした,慰霊・供養型の津波碑が多く見られる. この地域でも,津波碑の管理不足や人目に付きにくい建立されており,後世への記憶伝承が十分に行われていないことがうかがえる.
以上の結果から,南海地域では津波碑の保全や活用に関する取り組みが他の地域よりも進んでいることが分かった.今後は,津波碑の情報整理に加え,地方自治体へのヒアリング調査を実施し,地域ごとの保全・活用方策を詳細に調査する.
そこで本研究では,津波碑の地域ごとの特徴を比較・分析をすることで,過去の記録を整理するとともに,今後の防災に資する知見を得ることを目指す. 研究対象地域は,南海,三陸,島原天草地域とした.
調査の流れは次のとおりである.津波碑の建立年,碑名.碑文内容,種類,位置情報をデータベースや既往研究から収集し,必要に応じて現地調査を実施した.さらに,津波碑に刻まれている碑文内容を目的別,被害記録型,教訓型,到達点型,慰霊・供養型,偉業顕彰型に分類した.
その結果,日本には835基の津波碑があり,そのうち本研究の対象地域である南海地域に216基,三陸地域に471基,島原天草地域に47基の津波碑が存在することがわかった.
南海地域では,到達点型の津波碑が多く,特に平成初期に徳島県・和歌山県で建立された「南海地震最高潮位碑」の数が多い.また,津波碑の横に説明板を設置するなど,防災意識向上を目的とした取り組みが積極的に行われている.
一方,三陸地域では教訓型の津波碑が多く,特に昭和三陸地震の翌年に多数建立された「大震嘯災記念碑」が代表例である.近年では、2011年に発生した東日本大震災の復興や記憶の伝承を目的として,多くの津波碑が新たに建立される傾向にある.しかし,昭和三陸地震や明治三陸地震の際に建てられた津波碑の中には,東日本大震災で流失したものや,風化・劣化が進んでいるものあった.そのため,過去の歴史地震や津波の際に建立された津波碑に焦点を当て,後世への記憶伝承をより強固なものにするための対策が求められる.
島原天草地域では,1792年の火山性地震津波を対象とした,慰霊・供養型の津波碑が多く見られる. この地域でも,津波碑の管理不足や人目に付きにくい建立されており,後世への記憶伝承が十分に行われていないことがうかがえる.
以上の結果から,南海地域では津波碑の保全や活用に関する取り組みが他の地域よりも進んでいることが分かった.今後は,津波碑の情報整理に加え,地方自治体へのヒアリング調査を実施し,地域ごとの保全・活用方策を詳細に調査する.