日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS24] 歴史学×地球惑星科学

2025年5月28日(水) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:加納 靖之(東京大学地震研究所)、芳村 圭(東京大学生産技術研究所)、岩橋 清美(國學院大學)、玉澤 春史(東京大学生産技術研究所)

17:15 〜 19:15

[MIS24-P06] 1862-1865年の横浜の英字新聞ジャパン・ヘラルドに掲載されたヘボンの気象表中の地震記述の検討

*服部 健太郎1 (1.関西大学)

キーワード:歴史地震、気象観測、ヘボン、 ジャパン・ヘラルド

19世紀の日本各地の在留外国人による気象観測の刊行資料の中に,有感地震の記述が含まれていることがある.それらは当時の外国語地震史料集に採録され,知ることができる.一方,19世紀後半に,気象観測の結果が当時の居留地,特に横浜の英字新聞に気象表として掲載されることもあったが,これらは未採録のまま残っている.
今回の発表では,横浜の週刊新聞Japan Herald(ジャパン・ヘラルド)の1862-1865年の紙面に掲載された気象表に注目する.ヘボン式ローマ字の考案者として知られるJ.C.Hepburn(ヘボン)によるものである.ヘボンは当時横浜に滞在し,気象観測を行っていた.
例として,1864年の事例をTable 1に示す. この年のジャパン・ヘラルドは,1つを除き全ての号が残っている.1週間の気象観測の結果が,その次の週の号に表として掲載されていた.一方で,気象表がほとんど掲載されない期間が2月から5月に続いている.
1865年の号には,1864年の観測をまとめたものが掲載され,1864年の各月の地震回数を知ることができる.このまとめにある回数と,Table 1から数えた回数をFig. 1において比較した.7, 9,11月については両者が一致する一方,1,3,5月は,まとめにある回数によってのみ知られる地震が存在する.これは,気象表が掲載されなかった週にも実際は気象観測が行われていたことを示唆する.
本発表では,1864年を含む1862-1865年の期間を検討し,今後のデータの探索課題について議論する.