日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-SD 宇宙開発・地球観測

[M-SD35] 将来の衛星地球観測

2025年5月30日(金) 13:45 〜 15:15 展示場特設会場 (5) (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:高橋 暢宏(名古屋大学 宇宙地球環境研究所)、高薮 縁(東京大学 大気海洋研究所)、祖父江 真一(宇宙航空研究開発機構)、小原 慧一(宇宙航空研究開発機構、名古屋大学)、座長:本多 嘉明(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)

14:15 〜 14:30

[MSD35-03] 静止衛星と周回衛星複合観測による擬似高頻度高解像度観測の実現 〜地上検証に係る検討〜

*平山 英毅1、梶原 康司2、関山 絢子1、島田 沢彦1本多 嘉明2 (1.東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科、2.千葉大学環境リモートセンシング研究センター)

キーワード:静止衛星、周回衛星、ひまわり、GCOM-C、ALOS

地球科学・実利用の両分野から、地球観測光学センサデータには、より高頻度かつより高解像度の観測が望まれる。高頻度観測を実現する次期ひまわり10号は、2023年に製造を開始し、2029年度からの運用を目指している。しかし、この高頻度観測と高解像度観測は同時に実現するためには、一つの衛星では不可能で、超小型衛星の多数運用が実現されつつある。しかし、一般的に超小型衛星は設計寿命が短い、校正システムを有さないなどの問題がある。一方、静止衛星を含む中型以上の衛星は、設計寿命が長く、校正システムを有している。しかし、中型以上の規模の衛星で高頻度かつ高解像度を実現するため、衛星数を確保しようとするとその予算は莫大なもので現実的ではない。本提案は、我が国が打ち上げる衛星群(ひまわり、GCOM-C、ALOSなどの後継機を想定)の中で比較的解像度の低い静止衛星の高頻度観測と解像度は高いが低頻度の周回衛星観測 から各衛星のセンサ仕様の一部を相互調整することと観測ジオメトリーの違いを調整するモデルを介して擬似高頻度高解像度観測データを製造することを目指し、このような高品質で長期に提供する枠組みを構築する。これにより地球科学および実利用分野での衛星光学センサデータ利用を拡大させ、科学の進展および実利用の拡大を目的とする。この枠組みは計画されている予算規模で、より大きな成果を得る一歩であり、実利用分野の拡大は、我が国における地球観測の継続性を担保することにも資する。さらに、新たに計画される他国 の衛星もこの枠組みに取り込むことにより、地球科学および実利用の分野における我が国の地球観測のプレゼンスを高めることを目指す。本年度は、地上検証に係る検討結果を報告する。