16:30 〜 16:45
[MTT38-04] 商用航空交通管制のための二次監視レーダ技術を用いた精密気象計測システムの開発
キーワード:気象観測、航空機、二次監視レーダー、極端気象現象、高時空間分解能
本発表では、線状降水帯や突風などの極端気象現象を捉えることを目的とした、商用航空交通管制に用いられる比較的新しい通信プロトコルである、二次監視レーダー(Secondary Surveillance Radar; SSR)Mode-SおよびADS-Bを用いた精密気象計測システムの開発状況を報告する。商用航空機は自身の航法および管制に用いるため、機体の周囲の大気の状態を計測し、航法に用いる形式に変換してこれを地上に送信している。すなわち、これらのデータは気象ラジオゾンデ観測のような「その場観測」データとみなすことができる。また、この航法のためのメッセージを受信して逆変換を行えば、航空機の周囲の大気の状態を知ることができる。
本研究が開発したシステムは、上述の手法により航路上の多数の航空機からのSSRモードS信号を用いて、広範囲の気象現況を高時空間分解能で計測することができる。
本研究では、上述の技術を統合気象観測システム atc2met (Air-Traffic-Control to METeorological data) として実装した。本システムでは、観測、データ処理、およびデータ公開を統合的に行える。受信機には、小型かつ低コストなシングルボードコンピュータとデジタルテレビ受信ドングルを用いた。また、データ処理用のサーバが各受信機から生データを収集し、即時公開可能なデータセットを生成する。本システム全体の概略図を以下に示す。
本システムは、ラジオゾンデ観測や現行の航空機を用いた気象観測システムである AMDAR (Aircraft Meteorological Data Relay) システムを補完する新たなデータソースとしての活用を目指している。現在、日本およびインドネシアにそれぞれ3か所の観測点を設置しており、それらの観測データは以下のウェブサイトにて公開している。
🔗 https://atc2met.nipr.ac.jp/
本発表では、本システムの開発状況について概説するとともに、その精度を評価するため、MUレーダー(信楽MU観測所、滋賀県)による風速の高度プロファイルと本システムの観測データの比較結果を示す。
本研究が開発したシステムは、上述の手法により航路上の多数の航空機からのSSRモードS信号を用いて、広範囲の気象現況を高時空間分解能で計測することができる。
本研究では、上述の技術を統合気象観測システム atc2met (Air-Traffic-Control to METeorological data) として実装した。本システムでは、観測、データ処理、およびデータ公開を統合的に行える。受信機には、小型かつ低コストなシングルボードコンピュータとデジタルテレビ受信ドングルを用いた。また、データ処理用のサーバが各受信機から生データを収集し、即時公開可能なデータセットを生成する。本システム全体の概略図を以下に示す。
本システムは、ラジオゾンデ観測や現行の航空機を用いた気象観測システムである AMDAR (Aircraft Meteorological Data Relay) システムを補完する新たなデータソースとしての活用を目指している。現在、日本およびインドネシアにそれぞれ3か所の観測点を設置しており、それらの観測データは以下のウェブサイトにて公開している。
🔗 https://atc2met.nipr.ac.jp/
本発表では、本システムの開発状況について概説するとともに、その精度を評価するため、MUレーダー(信楽MU観測所、滋賀県)による風速の高度プロファイルと本システムの観測データの比較結果を示す。