日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT38] 極端現象のマルチセンシング

2025年5月28日(水) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:中村 啓彦(鹿児島大学水産学部)、中道 治久(京都大学防災研究所)、前坂 剛(防災科学技術研究所)、真木 雅之(京都大学防災研究所)

17:15 〜 19:15

[MTT38-P05] 電子ブックを活用した研究成果の紹介

*真木 雅之1、佐野 香那1中村 啓彦2中道 治久1 (1.京都大学防災研究所、2.鹿児島大学)

キーワード:電子ジャーナル、デジタルブック、火山噴煙、桜島火山

研究成果の発表にはその内容の完成度や発表の目的によりいくつかの段階がある.完成度がそれほど高くない場合には大学の場合だと研究室のゼミで途中経過が発表される.ある特定の分野において内容の完成度が高く新規性がある場合には学会での口頭発表や学術雑誌上発表がある.内容が普遍的な場合には教科書として出版される.このような最終目標を研究論文の投稿に置いた研究成果の発表経過は長い歴史があり過去も現在も大きく変わらないであろう.一方,発表媒体としては大きく変化している.以前は書籍や学術雑誌は紙ベースに限られていたが現在は電子ジャーナルあるいは電子ブックとして公開される場合もある.また,実験の様子などを動画で紹介できる雑誌なども登場している.
前述した研究成果の発表は学術研究に関するものであるがもう一つの研究成果の発表として研究プロジェクトの報告書がある.例えば,科研費や受託研究の報告書である.この場合,学術雑誌のように査読もなく報告書の書式も自由度が多い.科研費では従来のような詳細な報告書を書く必要がなく,学会などでの研究発表のリストを提出すれば良くなった.委託研究の報告書の場合,発注者への報告であるために契約内容が着実に達成されているかどうかが重要である.
本タイトルである「電子ブックを活用した研究成果の紹介」は研究プロジェクトの報告書をまとめるにあたって試みたものである.具体的にはJSPS科研費(課題22K03760),京大防災研「一般共同研究」・文科省「次世代火山研究・人材育成プロジェクト(JPJ005391)」の研究成果を紹介するために電子ブックを利用した.電子ブックのタイトルは「レーダがとらえた桜島噴煙」(編集:真木雅之・中村啓彦)である.Part1とPart2にわかれており,Part1では噴煙に関する一般的な話題を計14名の研究者が説明をする.火山に興味を持つ学生や一般の人を読者として想定している.Part2は桜島の過去に発生した噴火事例についてレーダの解析結果を紹介する.火山防災の担当者や火山学専攻の学生でレーダの初心者を対象にしている.電子ブックの一つの利点である動画を利用している点に注目して欲しい.

謝辞:JSPS科研費(課題22K03760),京大防災研「一般共同研究」・文科省「次世代火山研究・人材育成プロジェクト(JPJ005391)」の助成を受けた.また, DIAS(データ統合・解析システム)のデータを使用した.