日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT39] インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ多圏融合地球物理学の新描像

2025年5月28日(水) 09:00 〜 10:30 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:山本 真行(高知工科大学 システム工学群)、西川 泰弘(大阪教育大学 理数情報教育系 環境安全科学部門)、市原 美恵(東京大学地震研究所)、乙津 孝之(一般財団法人 日本気象協会)、座長:西川 泰弘(高知工科大学 システム工学群)、齊藤 大晶(北海道大学 理学研究院)

09:30 〜 09:45

[MTT39-03] I30JPにおける環境ノイズとなる音源確認のための観測の試み

*岩國 真紀子1、新井 伸夫1乙津 孝之1江村 亮平1藤井 孝成1本橋 昌志1 (1.一般財団法人 日本気象協会)

キーワード:環境ノイズとしてのインフラサウンド

日本気象協会では、CTBT検証制度の核実験監視システムの一環として、2005年より千葉県いすみ市で超低周波音観測システム(センサー:CEA/DASE社製MB2000、観測点名:I30JP)の維持管理を行っている。I30JPは6つのサイトからなるアレイ観測点である。

アレイ観測はサイトに到達するシグナルの時間差からシグナルの到来方向を推定する。I30JPで日常的に観測される、環境ノイズに相当するシグナルの到来方向と卓越周波数を把握しておくと、突発的に発生した事象のシグナル識別に役に立つと思われる。ITW2022でルーマニアNDCによって紹介された環境ノイズ分類方法に倣って、I30JPの一年分の観測データを相互相関解析した結果を図示すると、製油所や発電所のような人工的な音源と、海洋のマイクロバロムのような自然音源によるシグナルの周波数帯と到来方向の傾向が異なる事が明瞭に示された。

I30JPのアレイを構成する6サイトのうちの一つである、I30H4の南東300mに化学工場が位置する。I30JPではその方角からの環境ノイズを検出していた。サイトの場所を変更すると、到来方向が変わるのではないかと期待される。本当にその化学工場が環境ノイズを放出しているのか確かめるために、化学工場の近傍でI30H4と異なる方角に一時的にサイトを設置し観測する試みに取り組んだ。その取り組みや結果などを紹介する。