日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ40] プラネタリーディフェンス-国際的な取り組みと協力

2025年5月29日(木) 13:45 〜 15:15 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:吉川 真(宇宙航空研究開発機構)、Michel Patrick(Universite Cote D Azur Observatoire De La Cote D Azur CNRS Laboratoire Lagrange)、奥村 真一郎(NPO法人日本スペースガード協会)、座長:浦川 聖太郎(特定非営利活動法人日本スペースガード協会)、Olivier S Barnouin(Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory)


13:45 〜 14:00

[MZZ40-01] はやぶさ2#における超近接フライバイミッション

*三桝 裕也1田中 智1、中澤 暁1、佐伯 孝尚1吉川 真1、津田 雄一1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:はやぶさ2#、フライバイ、トリフネ、プラネタリーディフェンス

小惑星探査機はやぶさ2は2014年12月に打ち上げられ、6年のミッション期間を経て、2020年12月に無事サンプルを地球に持ち帰ることに成功した。サンプルの入ったカプセルを地球に送り届けたはやぶさ2本体は、その後も深宇宙の新しい旅へと飛び立っている。最終目標天体は、小惑星1998 KY26で、2031年に到着予定である。その間、はやぶさ2は、2026年に別の小惑星トリフネにフライバイミッションを行うことも計画している。元来、はやぶさ2はランデブーミッションのために設計されており、フライバイミッションを行うに当たっては、望遠カメラや探査機の性能は最適ではない。そのため、小惑星を追尾するための姿勢制御を行うようなことはせず、高い軌道誘導精度を以て、できる限り近い距離まで接近して観測を行うことを計画している。ここで用いられるような高精度の軌道航法誘導技術は、DARTが実践したような、小惑星に探査機を衝突させる技術と類似しており、将来のプラネタリーディフェンスのアクティビティにも貢献できると期待される。本稿では、来年に迫ったはやぶさ2拡張ミッションのフライバイミッションの概要と、準備状況について紹介する。