日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[M-ZZ41] 地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論

2025年5月26日(月) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:矢島 道子(東京都立大学)、青木 滋之(中央大学文学部)、山田 俊弘(大正大学)、山本 哲

17:15 〜 19:15

[MZZ41-P02] 魯迅は地質学を志していた

*矢島 道子1 (1.東京都立大学)

キーワード:魯迅、地質学略論

魯迅の小説『藤野先生』は国語の教科書にも出ている有名な小説で、この小説を読むと、魯迅が医学を志して日本に留学したと思う。実は魯迅は地質学を勉強したいと日本に留学したのだ。魯迅の1903年の最初の論文『中国地質略論』を読んでほしい。
魯迅は『中国地質略論』で、下記のように書いたが、明治の古生物学者も同じであったろう。2002年中国地質学会は創立80周年を迎え、その歴史の前史部分の第1行に魯迅の[中国地質略論」を掲げ、魯迅の著を中国地質学の嚆矢としている。

 自国で作った精密な地形図が一幅もないようなら,その国は文明国ではない。
 自国で作った精密な地質図(および地形・土性などの図)が一幅もないようなら,その
国は文明国ではない。
 そればかりか,これは,その国がやがてかならずや化石となり,後世の人がそれを撫で
ながら嘆息して「絶滅種」と名づけるようになる前兆でもある。
 中国は中国人の中国である。
 外国人がこれを研究するのは許してよいが,外国人がこれを探検することは許せない。
 外国人がこれを驚嘆するのは許してよいが,外国人が野望をいだくのは許せない。