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[MZZ43-06] 名古屋大学が日本で科学計測してきた低緯度オーロラの特徴
キーワード:低緯度オーロラ、磁気嵐、太陽活動、サブストーム
名古屋大学宇宙地球環境研究所では、1989年から北海道で低緯度オーロラの観測を実施しており、これまで37回の観測に成功している。これらの観測は北海道の母子里観測所(北緯44.37度、東経142.27度、磁気緯度35.6度)と陸別観測所(北緯43.46度、東経143.77度、磁気緯度34.7度)で実施され、1998年以降は滋賀県の京都大学生存圏研究所の信楽MU観測所(34.85N, 136.11E,MLAT=25.4)でも定常的に行われてきた。特にサイクル25の太陽活動極大期における2023年から2025年にかけては11回観測している。この数はサイクル24(2009~2020年)における2回をすでに大きく超えており、今太陽周期が、前の周期と比べて大きく異なっていることを表している。これらの低緯度オーロラは、いずれも波長630nmの赤色の発光であったが、一部では557.7nm(緑色)や427.8nm(青色)も観測されている。また、これらの低緯度オーロラは磁気嵐中に数時間以上の長い時間スケールで発生し、その中で磁気圏サブストームの発生に伴って1時間程度のスケールで急に明るくなったり移動したりする特徴が見られる。講演では、これらの低緯度オーロラの特徴をまとめ、古典記録に記録されている赤気、紅気というオーロラ記録との考察を行う。