日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ43] 宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワーク形成

2025年5月25日(日) 15:30 〜 17:00 コンベンションホール (CH-A) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:南 雅代(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、坂本 稔(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館)、門倉 昭(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設)、大野 正夫(九州大学)、座長:南 雅代(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、門倉 昭(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設)、坂本 稔(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館)、大野 正夫(九州大学)

15:30 〜 15:45

[MZZ43-06] 名古屋大学が日本で科学計測してきた低緯度オーロラの特徴

*塩川 和夫1大塚 雄一1 (1.名古屋大学宇宙地球環境研究所)

キーワード:低緯度オーロラ、磁気嵐、太陽活動、サブストーム

名古屋大学宇宙地球環境研究所では、1989年から北海道で低緯度オーロラの観測を実施しており、これまで37回の観測に成功している。これらの観測は北海道の母子里観測所(北緯44.37度、東経142.27度、磁気緯度35.6度)と陸別観測所(北緯43.46度、東経143.77度、磁気緯度34.7度)で実施され、1998年以降は滋賀県の京都大学生存圏研究所の信楽MU観測所(34.85N, 136.11E,MLAT=25.4)でも定常的に行われてきた。特にサイクル25の太陽活動極大期における2023年から2025年にかけては11回観測している。この数はサイクル24(2009~2020年)における2回をすでに大きく超えており、今太陽周期が、前の周期と比べて大きく異なっていることを表している。これらの低緯度オーロラは、いずれも波長630nmの赤色の発光であったが、一部では557.7nm(緑色)や427.8nm(青色)も観測されている。また、これらの低緯度オーロラは磁気嵐中に数時間以上の長い時間スケールで発生し、その中で磁気圏サブストームの発生に伴って1時間程度のスケールで急に明るくなったり移動したりする特徴が見られる。講演では、これらの低緯度オーロラの特徴をまとめ、古典記録に記録されている赤気、紅気というオーロラ記録との考察を行う。