日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ43] 宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワーク形成

2025年5月25日(日) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:南 雅代(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、坂本 稔(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館)、門倉 昭(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設)、大野 正夫(九州大学)

17:15 〜 19:15

[MZZ43-P02] 三重県専修寺御影堂根継ヒノキ材の単年輪AMS-14C測定

*坂本 稔1,5、箱崎 真隆1、横山 操3、門叶 冬樹2、光谷 拓実4 (1.国立歴史民俗博物館、2.山形大学、3.京都大学、4.奈良文化財研究所、5.総合研究大学院大学)

キーワード:炭素14年代、較正曲線、単年輪、地域効果

三重県津市の専修寺は,1645年に伽藍が全焼し,御影堂は1666年に再建された。2007年度に完了した保存修理工事を経て,御影堂は如来堂とともに2017年,国宝に指定された。
修理工事の際に,御影堂の柱の一部で床下部分にあたるヒノキの根継材が得られた。辺材を含む直径約80cmの芯持材である。炭素14-ウィグルマッチ法による年代測定で,基準とした年輪層(西暦1234年)の較正年代が西暦1227~1242年(94.9%)と,矛盾のない結果が得られている。このヒノキ材には300層を超える年輪があり,これまで測定が手薄だった日本産樹木年輪による12~15世紀の14C濃度の挙動を知るのに適した資料であり、単年輪炭素14年代測定を継続中である。