14:45 〜 15:05
[O06-04] 世界遺産としての小笠原諸島:父島と西之島の地質
★招待講演
キーワード:安山岩、ボニナイト、大陸、海洋底
小笠原諸島(聟島列島、父島列島、母島列島、西之島、北硫黄島、南硫黄島)は2011年に日本の4番目の自然遺産として世界遺産一覧表に登録をされた。日本政府は、地形・地質、生態系、生物多様性の三つの基準に基づいて推薦をおこなったが、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合IUCNによる審査の結果、地形・地質と、生物多様性については、その顕著な普遍的価値というものが認められず生態系の価値のみが認められた。地形・地質とは世界遺産の登録基準(viii)「地球の歴史の主要段階を示す遺産」というもので、2025年2月時点、日本からこの登録基準が認められている遺産はない。
小笠原諸島において2011年以降の新しい科学的知見で、世界遺産に追加登録する(つまり、登録基準(viii)を世界遺産小笠原諸島に加える)という目標を持っている。父島はいまから4,600〜4,800万年前の海底火山活動でつくられた溶岩類(ボニナイトと呼ばれるマグネシウム量の多い安山岩)が隆起して島となっている。西之島は2013年に噴火を再開した活火山であり、海底火山の山頂部が島となって安山岩マグマを噴出している。父島の安山岩はプレートの沈み込みの開始を示し、西之島の安山岩は大陸の誕生を示唆している。これらがどういうことなのか、地球の歴史において、どのようなことを示しているのか、を解説する。さらに父島と西之島の違いを、安山岩の化学組成のみではなく、地殻構造、噴火形態などからレビューをし、世界遺産の登録基準(viii)として何が足りないのか、今後なにが必要なのか、を議論したい。
小笠原諸島において2011年以降の新しい科学的知見で、世界遺産に追加登録する(つまり、登録基準(viii)を世界遺産小笠原諸島に加える)という目標を持っている。父島はいまから4,600〜4,800万年前の海底火山活動でつくられた溶岩類(ボニナイトと呼ばれるマグネシウム量の多い安山岩)が隆起して島となっている。西之島は2013年に噴火を再開した活火山であり、海底火山の山頂部が島となって安山岩マグマを噴出している。父島の安山岩はプレートの沈み込みの開始を示し、西之島の安山岩は大陸の誕生を示唆している。これらがどういうことなのか、地球の歴史において、どのようなことを示しているのか、を解説する。さらに父島と西之島の違いを、安山岩の化学組成のみではなく、地殻構造、噴火形態などからレビューをし、世界遺産の登録基準(viii)として何が足りないのか、今後なにが必要なのか、を議論したい。