13:45 〜 15:15
[O11-P64] Seestarによる変光星W UMaの測光
キーワード:Seestar S50、変光星、W UMa
目的
昨今、自動で天体を導入し、アプリの操作によって天体撮影ができるSeestarのような機材
が登場し、このような機材はスマート望遠鏡とも呼ばれている。Seestarの場合は天体画像
の一次処理(ダークなどの処理)も自動で行われ、天体写真の撮影や画像処理がより簡単に
、快適になっている。そこで我々は、「Seestar S50(以降、Seestar)」 を用いて変光星の
等級の変化を観測できるのか研究を行った。
Seestarとは
電視観望用の望遠鏡で、本体が小さく軽いため設置や撤収が簡単で、さらに方位を気にせ
ずに即観測が可能である。
調査方法
今回の研究では一眼レフカメラや冷却CCDカメラを用いるところでSeestarを用いる
。Seestarは撮像したデータがfitsファイルで保存されるため、保存されたファイルのまま
マカリでカウント値を求め、等級を求めていく。手順はI~IVのとおりである。I Seestarで
W UMaと基準星の観測・撮影を行う。今回は 2024 年 11 月 25 日の夜から 26 日の明け方
にかけて観測を行った。撮影の条件は、露光時間 10 秒、スタックは 10 枚以上である。II
マカリを用いてW UMaと基準星のカウント値を求める。fitsファイルをマカリで読み込み
、『開口測光』でW UMaと基準星の測光を行う。測光結果ウィンドウで全カウント値がわ
かるので次にこれを用いる。条件に適するfitsファイルはすべてこの作業を行う。III Excel
でカウント値からW UMaの等級を求め、時間変化による等級の変化をグラフ化した。(W
UMaのカウント値) = la (基準星のカウント値) = lb (基準星の等級) = mbとすると(W UMaの
等級) = mb – 5 / 2 log 10 (la / lb) この式でW UMaの等級を求めた。
W UMaとは
おおぐま座の方角にある矮星食連星系で,F型の2つの主系列星が接触状態となり、大気
を共有している。公転周期は8時間ほどで、その間に食が2回起こる。両星はほとんど同
じような星なので、2回の食の深さは似ている。また、視等級は7.75~8.48等である。
結果
等級差の幅が小さい基準星を用いて等級を求めた結果、添付した図ようになった。
考察
この図から19時から7時の12時間の間に等級の変化が3回見られた。その差はおよそ0.7等
ほどで、すでに知られている等級差とほぼ一致した。また、永井和男氏が公開している食
変光星の極小予報とこの図の極小時間がほぼ同じであった。これより、食変光星の研究で
使用する機材としてSeeStarは有用であると考えている。
今後の展望
今回の観測で、W UMaのような短周期の変光星については等級の変化を追うことができた
ので、今後、長周期の変光星や、新星などの変光星に対して同様の観測が可能かどうか確
かめたい。また、周期や等級の変化から求められる、質量などの物理量の推定にも挑戦し
たい。
参考文献
・天体観測の教科書 変光星観測編 編者 日本変光星研究会
・Seestar S50を使った測光観測の検証と展望について 今村 和義
・ http://eclipsingbinary.web.fc2.com/mintop24.html 永井和男
・ http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~kato/8mus_pla/seiza/kato_const/UMa.htm
W UMa
昨今、自動で天体を導入し、アプリの操作によって天体撮影ができるSeestarのような機材
が登場し、このような機材はスマート望遠鏡とも呼ばれている。Seestarの場合は天体画像
の一次処理(ダークなどの処理)も自動で行われ、天体写真の撮影や画像処理がより簡単に
、快適になっている。そこで我々は、「Seestar S50(以降、Seestar)」 を用いて変光星の
等級の変化を観測できるのか研究を行った。
Seestarとは
電視観望用の望遠鏡で、本体が小さく軽いため設置や撤収が簡単で、さらに方位を気にせ
ずに即観測が可能である。
調査方法
今回の研究では一眼レフカメラや冷却CCDカメラを用いるところでSeestarを用いる
。Seestarは撮像したデータがfitsファイルで保存されるため、保存されたファイルのまま
マカリでカウント値を求め、等級を求めていく。手順はI~IVのとおりである。I Seestarで
W UMaと基準星の観測・撮影を行う。今回は 2024 年 11 月 25 日の夜から 26 日の明け方
にかけて観測を行った。撮影の条件は、露光時間 10 秒、スタックは 10 枚以上である。II
マカリを用いてW UMaと基準星のカウント値を求める。fitsファイルをマカリで読み込み
、『開口測光』でW UMaと基準星の測光を行う。測光結果ウィンドウで全カウント値がわ
かるので次にこれを用いる。条件に適するfitsファイルはすべてこの作業を行う。III Excel
でカウント値からW UMaの等級を求め、時間変化による等級の変化をグラフ化した。(W
UMaのカウント値) = la (基準星のカウント値) = lb (基準星の等級) = mbとすると(W UMaの
等級) = mb – 5 / 2 log 10 (la / lb) この式でW UMaの等級を求めた。
W UMaとは
おおぐま座の方角にある矮星食連星系で,F型の2つの主系列星が接触状態となり、大気
を共有している。公転周期は8時間ほどで、その間に食が2回起こる。両星はほとんど同
じような星なので、2回の食の深さは似ている。また、視等級は7.75~8.48等である。
結果
等級差の幅が小さい基準星を用いて等級を求めた結果、添付した図ようになった。
考察
この図から19時から7時の12時間の間に等級の変化が3回見られた。その差はおよそ0.7等
ほどで、すでに知られている等級差とほぼ一致した。また、永井和男氏が公開している食
変光星の極小予報とこの図の極小時間がほぼ同じであった。これより、食変光星の研究で
使用する機材としてSeeStarは有用であると考えている。
今後の展望
今回の観測で、W UMaのような短周期の変光星については等級の変化を追うことができた
ので、今後、長周期の変光星や、新星などの変光星に対して同様の観測が可能かどうか確
かめたい。また、周期や等級の変化から求められる、質量などの物理量の推定にも挑戦し
たい。
参考文献
・天体観測の教科書 変光星観測編 編者 日本変光星研究会
・Seestar S50を使った測光観測の検証と展望について 今村 和義
・ http://eclipsingbinary.web.fc2.com/mintop24.html 永井和男
・ http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~kato/8mus_pla/seiza/kato_const/UMa.htm
W UMa
