日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-CG 宇宙惑星科学複合領域・一般

[P-CG21] 宇宙における物質の形成と進化

2025年5月28日(水) 09:00 〜 10:30 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:瀧川 晶(東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻)、大坪 貴文(産業医科大学)、野村 英子(国立天文台 科学研究部)、荒川 創太(海洋研究開発機構)、座長:大坪 貴文(産業医科大学)、榎本 華子(東京大学)

09:00 〜 09:15

[PCG21-01] ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による惑星形成領域のダスト観測:現状と課題

★招待講演

*田崎 亮1 (1.東京大学)

最新の赤外線宇宙望遠鏡であるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の運用開始により、赤外線天文学は新たな時代を迎えた。惑星形成領域のダストに関する観測的研究でも、さまざまな成果が次々と報告されている。JWSTには近・中間赤外線波長帯での撮像および分光観測装置が搭載され、これらを活用した原始惑星系円盤の高空間分解観測や分光学的研究が精力的に進展している。特に、中心星が円盤に隠されるため観測が比較的容易なエッジオン円盤では、多くの成果が上げられてきた。我々の研究グループも、近・中間赤外線の撮像観測を活用し、Cycle 1+2においてエッジオン原始惑星系円盤の撮像観測サーベイを実施してきた。

本講演では、主に原始惑星系円盤のダスト観測に焦点を当て、JWSTの初期成果をまとめる。まず、我々が実施してきた4天体(Tau 042021、Oph 163131、IRAS 04302、HH 30)に付随するエッジオン原始惑星系円盤の観測成果を概説する。さらに、我々以外の研究グループによる氷の多色撮像や分光観測、ならびに中間赤外線における時間変動などの研究成果も紹介する。最後に、これまでの観測成果を踏まえて現状の課題を整理し、今後の展望について述べる。