日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM10] Space Weather and Space Climate

2025年5月28日(水) 13:45 〜 15:15 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:片岡 龍峰(国立極地研究所)、Pulkkinen Antti(NASA Goddard Space Flight Center)、Aronne Mary(NASA GSFC/CUA)、伴場 由美(国立研究開発法人 情報通信研究機構)、座長:片岡 龍峰(国立極地研究所)、伴場 由美(国立研究開発法人 情報通信研究機構)

13:45 〜 14:00

[PEM10-25] MEXおよびMAVEN観測に基づく火星夜側電離圏の全球分布とその宇宙天気・地殻磁場への応答

★招待講演

*竹内 直之1原田 裕己1、Sánchez-Cano Beatriz2 (1.京都大学理学研究科、2.レスター大学)


キーワード:火星、夜側電離圏、地殻磁場、太陽風

電離圏は宇宙天気の影響を直接反映する領域の一つである。火星昼側電離圏はこれまで多くの研究によって調査され理解が進んでいるが、夜側電離圏の理解は観測の制約により十分に進んでいなかった。しかし、探査機 Mars Express(MEX)および MAVEN による長期間の観測データの蓄積により、大規模な統計解析が可能となった。
本研究では、2014年10月から2022年11月までの MEX および MAVEN の同時観測データを用い、火星夜側電離圏が上流の太陽風や IMF の変化にどのように応答するかを調査した。具体的には、MEX のトップサイドサウンディング観測を基に、夜側電離圏のピーク電子密度および検出率の全球分布を明らかにし、MAVEN の上流太陽風観測データを用いて、上流ドライバーが夜側電離圏に与える影響を評価した。また、火星の地殻磁場にも注目し、地殻磁場の強度による夜側電離圏の局所的な変動を調査した。さらに、火星ディスクリートオーロラとの比較を通じて、超熱的電子の降り込みと電離圏変動の関連を評価した。
本発表では、これらの解析結果を示し、宇宙天気および地殻磁場が火星夜側電離圏に及ぼす影響を明らかにする。