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[PEM10-P22] 昭和基地におけるミリ波多周波数分光放射計を用いた中間圏/下部熱圏一酸化窒素変動と磁気圏活動度および高エネルギー粒子物理量との関係の統計的研究
キーワード:高エネルギー粒子降り込み、大気微量成分、極域、ミリ波地上観測
太陽活動に伴い極域に降り込んだ高エネルギー粒子が、大気分子を電離しイオン反応を介してNOx, HOxなどを生成しオゾンを破壊することが知られている。
我々は、高エネルギー粒子が降り込んだ際の大気側の応答を明らかにするため、2012年より昭和基地において一酸化窒素のミリ波分光観測を始めた。2022年の7月からは観測周波数帯を広げた多周波ミリ波分光計により6本のNOの超微細構造線スペクトルの同時観測を進めており、2022年7月から2023年末までの期間の磁気嵐とNO柱密度の時間変動の比較結果を2024年のSGEPSS秋学会で報告した。
上記の期間には、Dst指数が-50nTを超える磁気嵐が35回あったが、そのうち68%に当たる24回の磁気嵐でNOの増加が確認された。NOの増加量とDst指数および40keV以上の電子フラックスとの間の線形相関を調べたところ、相関係数はそれぞれ0.58、0.61で弱い相関は見られたものの明瞭な強い相関は得られなかった。ここでNO の増加量は磁気嵐発生前2日以内のNO柱密度の極小値と磁気嵐半日前から2日後以内のNO柱密度の極大値との差で定義している。また電子フラックスの値としては、POES/METOP衛星の0度望遠鏡のデータからL-値 (5.47 < L < 6.49)とMLT(<±1.5h)で昭和基地付近に降り込むと考えられるデータを選択し3時間毎の平均電子フラックス求め磁気嵐前0.5日から磁気嵐後1.5日以内の最大値を採用した。発表では、3月にしらせで持ち帰る予定2024年12月までのデータ含め、NOの増加量と磁気圏活動度や降り込み粒子の物理量との間の統計的な比較をさらに進めて報告したい。
我々は、高エネルギー粒子が降り込んだ際の大気側の応答を明らかにするため、2012年より昭和基地において一酸化窒素のミリ波分光観測を始めた。2022年の7月からは観測周波数帯を広げた多周波ミリ波分光計により6本のNOの超微細構造線スペクトルの同時観測を進めており、2022年7月から2023年末までの期間の磁気嵐とNO柱密度の時間変動の比較結果を2024年のSGEPSS秋学会で報告した。
上記の期間には、Dst指数が-50nTを超える磁気嵐が35回あったが、そのうち68%に当たる24回の磁気嵐でNOの増加が確認された。NOの増加量とDst指数および40keV以上の電子フラックスとの間の線形相関を調べたところ、相関係数はそれぞれ0.58、0.61で弱い相関は見られたものの明瞭な強い相関は得られなかった。ここでNO の増加量は磁気嵐発生前2日以内のNO柱密度の極小値と磁気嵐半日前から2日後以内のNO柱密度の極大値との差で定義している。また電子フラックスの値としては、POES/METOP衛星の0度望遠鏡のデータからL-値 (5.47 < L < 6.49)とMLT(<±1.5h)で昭和基地付近に降り込むと考えられるデータを選択し3時間毎の平均電子フラックス求め磁気嵐前0.5日から磁気嵐後1.5日以内の最大値を採用した。発表では、3月にしらせで持ち帰る予定2024年12月までのデータ含め、NOの増加量と磁気圏活動度や降り込み粒子の物理量との間の統計的な比較をさらに進めて報告したい。