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[PPS07-21] 微惑星へのデブリダスト衝突によるコンドルール形成
キーワード:コンドルール
コンドルールはコンドライト隕石の主要な構成要素であり、太陽系における微惑星・惑星形成の理解には、コンドルールの形成および集積プロセスの解明が不可欠である。これまでに多くのコンドルール形成機構が提案されてきたが、コンドルールの存在量、形成時期、物質的特徴といった様々な制約を同時に満たすことは困難であった。特に、従来有力な説とされてきた高離心率微惑星による弧状衝撃波加熱モデル(e.g., Weidenschilling et al. 1998)は、木星形成後に原始太陽系星雲のガス密度が低下する(Tanigawa & Tanaka 2016; Tanaka et al. 2020)ことを考慮すると、コンドルール前駆体のダストを十分に加熱できないことが明らかになりつつある。
そこで、我々は、微惑星へのデブリダスト衝突という新しいコンドルール形成機構を提案する。木星形成後、原始太陽系星雲の木星軌道より内側の領域はガスが枯渇し、幾何学的に薄いデブリダスト層が形成される。また、木星との平均運動共鳴等によって小惑星帯付近に存在する微惑星の離心率が上昇(Nagasawa et al. 2019)し、デブリダストが微惑星に数km/sの高速度で衝突する状況が実現される。微惑星がダスト層へ高速突入することで、微惑星周囲に溶融したケイ酸塩ダストを多量に生成することができる。この溶融ダストが冷却・固化することでコンドルールが形成され、ダスト層へと供給される。我々は解析的な計算からダスト層の加熱効率およびコンドルール生成効率を見積もり、百万年程度の短期間でダスト層全体を加熱し、デブリダストをコンドルールに変換可能であることを示す。
そこで、我々は、微惑星へのデブリダスト衝突という新しいコンドルール形成機構を提案する。木星形成後、原始太陽系星雲の木星軌道より内側の領域はガスが枯渇し、幾何学的に薄いデブリダスト層が形成される。また、木星との平均運動共鳴等によって小惑星帯付近に存在する微惑星の離心率が上昇(Nagasawa et al. 2019)し、デブリダストが微惑星に数km/sの高速度で衝突する状況が実現される。微惑星がダスト層へ高速突入することで、微惑星周囲に溶融したケイ酸塩ダストを多量に生成することができる。この溶融ダストが冷却・固化することでコンドルールが形成され、ダスト層へと供給される。我々は解析的な計算からダスト層の加熱効率およびコンドルール生成効率を見積もり、百万年程度の短期間でダスト層全体を加熱し、デブリダストをコンドルールに変換可能であることを示す。